« 2009年5月 | メイン | 2009年7月 »

2009年6月

2009年6月 1日

仕事観察。小学生3人と若者2人。

夏に開催する「仕事の学校 高校生クラス」のプログラム検討のために、都内某所で仕事観察。


駅前をうろうろして、1箇所で15分~20分くらい、じーっと仕事をしている人の様子を観察します。

僕が観察したのは、
・駅前の喫煙所を利用する人々。
・駅前ロータリーで客待ちしているタクシーの運転手さんに飲み物を販売するヤクルトの販売員。
・駅前でティッシュ配布をしている美容院店員。
・歩道橋下でティッシュ配布をしているコンタクトレンズ屋さんの人。
・商業施設の重いドアを開けて入ってくる人々。
・神社とお寺でお祈りする人々。
・迷惑駐輪自転車を撤去する人。
・JRの大人の休日倶楽部のパンフを配布し勧誘する駅員さん。
・デパートの屋上遊園地で働く人。
・車椅子の人を乗車させるタクシーの運転手さん。
・ホストクラブのティッシュ配りをする人と、その人に道を尋ねる小学生。

他にも短時間観察したものもあるのですが、じっくりということでいうと以上。

P1090507.jpg
P1090509.jpg
P1090514.jpg
P1090517.jpg
P1090518.jpg
P1090523.jpg
P1090527.jpg
P1090537.jpg
P1090544.jpg
P1090547.jpg


仕事観察、おもしろいです。


一緒に仕事観察していたアキラが「ユニクロの店員さんの仕事の8割は、服を折りたたむ仕事だわ。」という一言がきっかけになって、いろいろ見ていくと、
街の中には本当に「保つ」仕事が多い。
これについては、また改めて書きたい。



さて、仕事観察をしていて、一番気持ちよかったこと。

午後一番は、駅前でホストクラブのティッシュを配布している人たちの観察。
スーツ姿の2人が、普段着姿の3人に配布の指導をしている。
「あのな、ねばり。ねばりが足りないんだな。もっとねばらなきゃ、やってみろ。」
こんな具合。
若者は10m走り、ターゲットとする女性に並び、その後5メートルほど並走。いろいろ語りかけながら、1つのティッシュを受け取ってもらう。
そんな様子を15分ほど観察。

その後、僕は他のところへ移動。雨が降る中、1時間半くらいうろちょろして、待ち合わせ場所のスターバックスで一服。

「あ、あの人たち、まだねばってるかな?」

ふとそんなことが頭をよぎり、もう一度、駅前の彼らのもとへ走る。
いました。ねばってます。

そんな彼らの一人のところへ、自転車に乗った小学校高学年の男の子3人組みが声をかける。

「お仕事中すみません!あのー、○○○シネマってどこですか?」
「え?○○○シネマ?んー...。ちょっと待ってて。」

彼は同僚のティッシュ配りの若者のところへ走り、2人で小学生のところへ戻ってくる。
「何?○○○シネマに行きたいの?」
「はい!」
「んー、わからないなぁ、どのへんにあるの?」
「いや、わかりません。JRの駅のほうじゃないかと思うんですけど。」
「あー、そうかそうか。じゃあ、ここ真っ直ぐ行って左だ、左。わかる?」
「あ、はい!わかります、左ですね。」
「お、そうそう!左、左。いいな。左。」
「はい、ありがとうございます!」
「おう、映画見んの?楽しめよ。
「はい、ありがとうございます!」
「あと、車には気をつけろー!」
「どうもありがとうございました!」


小学生3人も、若者2人もいい表情、いい声。
若者は、ティッシュを配布している時の表情より、数倍こうキラッとした明るい表情。
「役に立ったなぁ、俺たち」という声が聞こえそうな感じ。

なんだか僕も思わず、にやけてしまいました。

気持ちよい光景でした。
P1090560.jpg


「希望ケ丘の人びと」(重松清)

09379797.jpg
「希望ヶ丘の人びと」( 重松清)


仕事観察の行き帰りの移動中に夢中になって読む。

「ニュータウン」と呼ばれる所で仕事をした時期があるので、そこで起こったことをいろいろ思い出してしまう。


重松清さんの小説は好きです。
子どもと大人、そして学校が登場するから。
(愛妻日記のように、まったくそうでないものもあるけど :p)

実際に本当にありそうな、というか、現実に起こっている子どもの状況と、
そこに登場する、ちょっと現実にはいなさそう、でも、いてほしい大人。
妙に現実的なところと、とてつもなく夢物語的な部分が入り混じっている、
そんなところが僕が魅かれる理由でしょうか。

2009年6月 3日

祖父母のこと

週末、モユとコタロウを連れて音別に帰省。

祖母の五回忌。
ちょうど5年前のその日、2004年5月30日に亡くなった。
そういえば、この日、僕は友達と一緒に海上保安庁の観閲式に行っていて、巡視船の上で訃報の電話を受けたんだっけ。



法事が終わった後、伯母(父の姉)が祖母のことを話していた。

旦那さんを亡くした祖母は、伯母を連れて、祖父と再婚。このことは僕は知っていた。

でも、なぜ祖母の旦那さんが亡くなったのかということや、
旦那さんが亡くなってすぐに、娘(伯母の姉)も亡くなっていたということは知らなかった。

そして、僕は祖父のことはあまり知らない。
僕がまだ3歳くらいに亡くなっているからだろうか。思い出はまったくない。
ただ、葬儀のときの記憶はある。


父方の祖父母、母方の祖父母。
やっぱり知らないことが多い。

しっかり聴いて、書き残すとするならば、そろそろ始めないといけない時期なのかなと思った。

2009年6月 2日

朝顔を体温で発芽させる。

P1090563.jpg


モユのお腹である。

何をしているかというと、朝顔の種を湿った脱脂綿で包み、それをストッキングに入れて、お腹に巻いている。

要するに体温で種を発芽させるわけだ。
今日から数日間、お風呂に入るとき以外は、寝るときもずっと巻きつけて生活するそうだ。

さて、発芽するかな?



おもしろい取り組みだと思う。

でも、これをやっている期間は、毎日出ている平仮名や数字の宿題をなくして、
毎晩、「朝顔の種を自分の身体で育てていて、どんな気持ちか」を子どもが保護者に伝えて、
それを保護者が書き取る、という宿題にするといいのになぁ。

数日後に「ほら、芽が出たね!」で終わらせるのは、ちょっともったいない。
大切なのは、発芽したかどうかじゃなくて、育てている時の気持ち。


2009年6月 6日

P1030278.jpg
P1030263.jpg
P1030262.jpg
P1030266.jpg
P1030275.jpg

そんなわけで畑を始めました。

軽井沢に住むにあたって、土地探しをはじめ何かとお世話になっているサクライさんが利用している町民農園の一部をお借りしてます。

広さは、6坪。
初心者には十分すぎる。
実家の横にはいつも畑があり、祖母だったり母が野菜をつくってましたが、
自分で畑作業を最初から最後までやるのは初めて。

お借りしたのは5月初旬のことだったのだが、なんだかんだと作業ができず、
今朝やっと、モユとカンタを引き連れて、
土を耕し、畝を4列つくり、枝豆とトウモロコシを植えてみました。

これからやることは山ほどあるけど、それにしても収穫が楽しみです。


2009年6月 7日

チェーンソーと斧を習う

昨日の畑作業に続き、今日も身体を使う。

薪ストーブには、当然、薪が必要。
ということで、チェーンソーと斧の使い方を教えて頂く。

いやー、大変だけど、楽しいです。薪割り。
これ1年分、自分でやるとなると、地道にしっかりやらないと無理だ...。
今日はみんなと一緒にやったので、楽しくできたけど、これ一人で作業するとまた違う感覚だろうなぁ。

すぱっと斧で割り切ったときは、快感。

まずは、チェーンソーと斧の購入です。

きっと明日は筋肉痛でしょう。
そしてキーボードを打つ指も、なんとなくだるい...。


目立てが大事。
P1090757.jpg


この虫のように地道に作業...。
P1090765.jpg
と、思ったけど、もしかして、この体長で、この身体の動き、そして進み具合、ぜんぜん地道ではないかも...。

2009年6月 8日

「ぞうのはな」と「けんかのきもち」

57702184.jpg
ぞうのはな(作・矢崎節夫 /絵・杉浦範茂 )


59107044.jpg
けんかのきもち(作・柴田愛子/絵・伊藤秀男)

毎週月曜日朝、職員会議中の20分間を利用して、1、2年生に絵本の読み聞かせをする活動に参加している。

3年生以上は、自分で読書をしているとのことだが、1、2年生はちょっと厳しいだろうということで、去年からこの活動が始まったそうだ。

今日のデビュー戦は、娘がいるクラスではなく、隣のクラス。
「誰のお父さん?」という質問が当然のようにやってくる。

読んだのは、「ぞうのはな」と「けんかのきもち」。

どちらも好きな絵本です。

でも、どれを選ぶかはとても迷う。
1年生に、1週間のスタートの、月曜日の朝に読む本。

ということで、「ぞうのはな」はちょっと選択ミスだったかも...。

6月にもう一度、今度はモユのクラスでやるのだけど、彼女の感想がちょっと怖い...。
今回の選書でも、彼女に相談したのだけど、たしかに「ぞうのはな」は彼女としてはあまりオススメではなかった。

よく娘と相談することにします。


2009年6月12日

立ち止まって、身体の向きを変えて、礼。

カイノスケを保育園に迎えに行き、その帰りに必ず通る道がある。

お迎えの時間の16時過ぎは、ちょうど小学校の下校時刻に重なることが多い。
それほど広くない道を、ヘルメット姿の小学生が向こうからこちら側へ歩いてくる。


1週間くらい前のこと。
僕は少し急ぎ気味で車を走らせていた。
信号のない横断歩道が見えてきた。

おしゃべりしながら楽しそうに下校中の小学校4年生くらいの男の子2人。
その横断歩道を渡ろうとしている。

横断歩道の前で車を一時停止させ、その男の子達を渡らせる。
2人は小走りに横断歩道を渡る。

渡り終わった時。
2人のうちの体格のいい方の男の子、しっかり一度立ち止まり、
車のほうに、いや、運転している僕のほうに身体の向きを変えて、
そして深々と礼。

思わずこちらも、ハンドルを握り替え、背筋を伸ばして、男の子に向かって礼。



学区としては西部小学校の子どもだろう。

軽井沢には、いや軽井沢西部小学校にはこんな子がいます。


2009年6月15日

手形20090615

P1030380.jpg

家族6人の2009年6月15日の手形を壁に残しました。
左のギザギザの影。
これも壁です。


2009年6月24日

小学校音楽祭。保育園プール清掃。

午前中は、小学校の音楽祭。
合唱と演奏。
1年生から4年生まではクラス毎に、5、6年生は学年で。

ここ軽井沢、やはり観光地のようで、
こういう行事は土日に開催ということではなく、平日開催ということが多い。
土日が仕事の人がかなりの割合いるからなのだろう。

夏休み前の大きな行事ということで、4月から子ども達も先生も一生懸命取り組み、今日の本番。
歌も演奏もよかったのだけど...。

会場に入った時からずーっと気になって、そして最後まで気になっていたこと。

P1030413.jpg

ステージ上の「音楽会」の大きな文字が、かなり右側に寄っている...。
なんでびしっと真ん中じゃないんだろう。

おそらく、この位置は、入学式・卒業式で町旗を掲揚するところだろう。
そして、同じように右側には国旗を掲揚するスペースがある。
その、町旗の位置に「音楽祭」と貼ったので、右寄りになっているのではないか。

でも、これはちょっと工夫すればなんとかなるはずだし、
ちょっとした工夫をしてほしいんだなぁ、大人には。

かなり細かいところなんだけど、こういうところが妙にボクは気になるのです。
子ども達も保護者もみんなが目にするものだし、すごい大事だと思うんですが。

思わず、仕事観察というか、これがこうなっちゃったことを勝手に想像したりしていました。

「よし、完了!」
「ごくろうさまですー」
「あれ、なんかあの音楽祭っていうの、右寄りじゃない?」
「あ、本当ですね、寄ってますね。」
「んー、真ん中に直しましょうよ。」
「え、でももう貼っちゃいましたよ。」
「真ん中にするのは、ちょっと難しいと思いますよ、やり直さなきゃいけないし。」
「んー、そうですねぇ。」
「でも、かなり右寄りで、目立つと思うんですけど。」
「まぁ、でも、ほら後ろの絵とかの関係で、右に寄ってるとも思えるし。」
「そうですかねぇ。」
「うん、そうだよ、大丈夫。ま、いいんじゃない?」
「はぁ、まあ、よしとしましょうか。」
「はい、おっけーおっけー。これで準備完了!」


ボク、ちょっとイジワル?




午後はコタロウ、カンタの保育園のプール清掃。

夏のプール開きに向けて、有志の保護者が手伝う。

去年までは、下はと保育園のプールを、男性陣で楽しみながらプール清掃していただけに、
けっこう男性が参加するのかな、と思ったら、約25名中、男子1名でした。

でも、めげずに参加し続けます...。

2009年6月28日

点と点が関係づけられる時

小学校1年生ながら、モユの知識量は多いほうだと思う。

彼女の読書量はすごいものなので、本から得た知識がほとんど。
そのほかにも、いろいろな場面で関わる大人との会話を良く覚えていて、
それが彼女の知識の3割くらいではないだろうか。

ただ、彼女と会話をして思うのは、それぞれの知識が、単なる点でしかないということ。

「覚えている、知っている」だけに留まっている。

あれも知ってる、これも知ってるというだけになっていて、
それぞれのことが関係づけられてない。

そうそう、それぞれの知識が、身体の10メートルくらい先で、ふわふわ浮いている感じ。
自分の中で検証したり、納得したり、合点がいったりしていなくて、
「どうやらそうらしい」「大人が言ったから、そうなはず」「本に書いてあったから」に留まっている。

ちょっとこれは勿体無い。

何が足りないか、何があれば、点と点が関係づけられるようになるか。

それはたぶん、経験や出会いだろうな。
あとは、試行錯誤にたくさんの失敗。

2009年6月29日

親の役割

知識を増やしてあげることは、親の役割ではない。
もしくは、親の役割かもしれないけど、僕は重要視していない。


親の役割、といっても、いろいろあるだろうけど、
その中のひとつで、僕がけっこう大事だなぁと思うのは、「習慣」をつけること。

家庭の中でどんな習慣をつけてあげられるか、
これは親の役割としてかなり大きいはず。

親として、子どもにどんな習慣をつけたらいいか、意識して生活する必要がある。


我が子たちの習慣を確認してみると...
◎早寝早起き。
◎三食しっかり食べる。
◎読書。
◎食べ終わった食器は、自分で片付ける。
△挨拶。
△楽しくご飯を食べる。(時々、おかずの取り合いで喧嘩します。苦笑)
△自分で着る服は、自分で選ぶ。
△脱いだ靴を揃える。
△脱いだ服を洗濯物置き場に入れる。
×整理整頓。使ったものを元のところに戻す。
×きれいにご飯を食べる。


もっぱらの課題は、整理整頓だなぁ。


2009年6月30日

いちばんめのトモダチ

こたろう。

「こたねー、いちばんめのトモダチ、できたよー」
「へー、誰?」
「イブキくん。」

ちなみに、にばんめのトモダチは、まーちゃんらしい。

新しい保育園での生活がはじまって3ヶ月。
やっと「トモダチ」だと思える関係ができたようだ。

それにしても、「いちばんめのトモダチ!」なんてオトナには言えない台詞。

ちょっとうらやましい。

アーカイブ