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2009年5月

2009年5月 7日

引っ越し後、1ヶ月。

東京・世田谷から軽井沢に引っ越して、約1ヶ月。

いろいろな変化を感じています。

・車に乗ろうとしたら、家の前を通り過ぎた通学途中の中学生が「おはようござ
います」と声をかけてくれた。

・玄関においてあったカブトムシの飼育ケースを見つけた宅配業者の人との会話
 「何か育ててるんですか?」
 「はい、カブトムシの幼虫を。」
 「へー、うまく育ってます?」
 「去年の夏の成虫が卵を産み、そこから育ててるんです」
 宅配業者の人と、こんなふうに会話をしたのは初めて。

・お向いのラーメン屋さんのご主人。
 「元気なお子さん達ですねー。でもこの道、けっこう交通量が多いから気をつ
  けてください。僕も、お子さん達が危なさそうだったら注意しますね。」
 にこやかに声をかけてくれた。

・お隣の居酒屋の奥さんは、裏の自動車整備工場の奥さんでもある。
 この間、車の修理もお願いした。そして、保育園のお迎えで偶然一緒になった。

・道ですれ違う知らない人と、会釈をしたり挨拶をするようになった。

・生活する中で、知り合いに出会うことが多くなった。例えば、スーパーのレジ係の人が、保育園の保護者の方だったり等。

・カブトムシの幼虫の土を入れ替える時に、古い土をゴミとして処分せずに、庭に返すようになった。

・水道水を飲むようになった。

・屋外にいる時間が長くなった。

・1時間早起きになった。

・外食、会食の回数が減った。

・花や木の名前を知りたいと思うようになった。

・靴に泥が付いていることが多くなった。

別にどうってことのないことばかりですが、なんだか新鮮です。
でも、けっこう当たり前のようなことが多い気もする。

法事と結婚式

祖母の法事の日程が決まったらしい(決まっていたらしい)。
約3週間後。
その日は、後輩の結婚式がある。出席で返答している。

さて、どうするか。

一応、本城家の長男である。
父も長男なので、僕は長男の長男。

祖母は、父の母であり、僕も5歳の頃から同居していた。
法事だから、さすがに親戚もある程度は来るだろう。
最近はお正月やお盆に帰省したとしても、僕が子どもの頃のように親戚が集うこともないので、久々に会いたい気もする。

悩むというか、迷うところです。

このこと、なぜだかブログに書こうと思ったんですね、さっき。


2009年5月13日

転んだ。

夜に自転車に乗ってたら、見事に派手に転がりました。

自転車で転ぶなんて、何十年ぶりだ?

久々に肘と膝に大きな擦り傷。
痛々しいです。
おまけにどうやら胸を強打したらしく(記憶が曖昧)、車のハンドルを回すのも、咳をするのも痛い。

念のためレントゲンを撮ったら、まぁ、どこも折れてないしヒビも入ってないとのこと。
「1、2週間で痛みはとれます、安静にどうぞ。」

1、2週間も安静にって、それは無理なんですが...。

本日で37歳。
自分で思っているほど、身体は若くないということです。

15歳から71歳まで、56年間。

4月27日、自宅を設計してもらった泉幸甫さんに誘われ、栃木県鹿沼市の深岩石、宇都宮の大谷石の採掘場へ。

まずは、深岩石。

山を見ながらのどかな道を車で走っていると、車中が「おぉー!」というドヨメキ。

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すごい光景です。
見事に山が切り取られています。美しい!

現場に到着。
まっすぐです。
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スケール感がわかりにくいので人が写っている写真を。
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上の写真の人の右側にあるのが、この岩を切り取っている機械。
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これで30人分の仕事をするそうです。
ということは、昔はこの現場には、もっと人がたくさんいて、手で岩を切り取っていたということ。
さぞかし、にぎやかだったんだろうなぁ。

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この写真の真ん中より少し左側、他の部分と表面がちょっと違って、少しざらっとしているところ、
ここは大正時代に手で切り取っていた時の面とのこと。
手だよ、手。

さて、昼ごはんを食べた後、大谷石の採掘場へ。

今度は、地下にもぐるのだが、到着したところには「セメント」などの看板が...。
え?ここ? 周辺の雰囲気からしても、ここで石が採掘されているとはどうも思えない。

まずは入口。
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そしてどんどん階段で降りていく。
この階段、一応、鉄製なのだが...、錆びていたりとなんだか心もとない。
途中は木製の階段などもあり、高所恐怖症の人は絶対に無理だろう。
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結局、70mほどもぐっていく。

どかーん、どかーん、どかーん。
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これ、写真だと空間のすごさがまったく伝わってませんが、すごいんです。
壁みたいなの、天井みたいなの、床みたいなの、すべて「岩」。
そして、巨大な空間です。

こんなに大きな空間があって、上のほうは大丈夫なのか、と心配になるくらいです。

この大きな地下空間で仕事をしているのは3人。
一番奥で一人で切り出しをしていたのは、この人。

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履いているのは、EDWINのジーンズ。
絵になってます。かっこいい。

「今?71歳。15歳の頃からこの仕事してるからなぁ。え?そうか、56年間にもなるか。」(栃木弁で)

もしかするとこのおじさん、人生の中で日光に当たっている時間、かなり短いんじゃないだろうか。

そして、この地下で働いている3人は、みなさん70歳以上。
若い人は、すぐに辞めていくそう。
毎日、歩いて階段を2往復し、地下で肉体労働。
新しい担い手もいないそうです。

そして、この70歳代の3人の方が、仕事が続けられなくなれば、この採掘場は閉鎖するとのこと。同じようなことが、他の大谷石の現場でも起こっているらしい。

担い手がいなくなり、産業が消えていく。
いろいろな場所で同じようなことが起き、人の手仕事が消え、画一的なものが増える。
止められない流れなのでしょうか。

2009年5月14日

宝物

宝物は失くしてしまいがち。

大切だから、
絶対になくしたくないと思って、
ティッシュペーパーに包んで、
紙箱に入れて、
それをまた木箱に入れて、
風呂敷で包んで、
押入れの奥にある衣装ケースにしっかりしまって...。

そして、いつの日か、どこにしまったか忘れてしまう。
大切にしていたことすら忘れてしまう。

引っ越しをする時に、「なんだこれ?」と思って開けてみると、宝物。

こんなものを何でこんなに大切にしようとしてたんだろう...。
でも、きっとあの時は、これがとてもとても大切なもので、
とてもとても大切にしたかった宝物だったんだ。


宝物は失くしてしまいがち。

だから時々、しまってあるところから取り出して眺めてみたり、
手にとってみたりして、
「なんでこれが大切にしたいんだっけ?」と吟味してみる。

もしかすると、宝物だからこそ、
いつも自分のそばに置き、
毎日身に着けて、
自分自身と一緒に傷ついて、
ボロボロになってもそれでもなお、自分が大切にしたいことなのか確かめてみるのがいい。


で、宝物はなんだっけ?
大切にしたいことはなんだっけ?


大切なものを、大切にするというのは、
簡単なようで、当たり前のことのようで、
とてもとても難しい。


大切にするというのは、しまいこむことではなく、
触れ続ける、使い続ける、つきあい続けるってことかもな。


左官屋さん

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全国各地からすごい左官屋さんが集まってくれています。

正直、僕は、何がどうすごいのかは、正確に理解していなかったのですが、
集まったご本人達の大興奮ぶりを見ていると、どうやらやっぱりすごそうです。

いい仕事をしている人達って、いい表情をしている。

(後列左から)
荒井平さん
高野さん(泉事務所)
松木憲司さん 
小沼充さん 
泉幸甫さん
植田俊彦さん
(中列左から)

長田さん
西川和也さん
山本忠和さん 
(前列)

(間違いがあったら教えてください)

2009年5月24日

田植え

朝起きたら、雨。
楽しみにしていた田植えも、今日は無理かなと思ったら、9時頃には晴れ。

「田植え、やります。」という連絡が入り、大急ぎで準備。

北海道の田舎育ちだけど、音別のある釧路地方は田んぼはない。
そんなわけで、僕も田植えはまだ未体験。

今回、隣町の御代田町で自然な形で稲作をしているわこさんとあっちゃんにお誘いいただき田植えに参加。

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ここの田んぼは、とにかく「ここにある」もので循環させることを大切にしているので、代掻きも機械を使わずに、集った人の脚が頼り。
田んぼの泥の感触が、裸足に気持ちがいい。
みんなで踏む、踏む。

いろいろな人が集まり、何日かに分けて田植えをする。
お昼は持ち寄ったものを、みんなで食べる。
おいしい。

子ども達も、それぞれの楽しみ方で、田んぼを味わう。

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田植えの後に待ってるのは、草むしり。
モユは「土日は田んぼに行かなきゃね。」とやる気満々。

「大きくなーれ」と思わず願ってしまいます。
今年はいつもよりも台風などの影響を気にするだろうなぁ。

これからの生育が楽しみ。

ありがとうございました。

2009年5月25日

ケータイ、ありません。

土曜日の夜、ケータイをズボンのポケットに入れたまま洗濯してしまいました。
気が付いたときには手遅れ。

そんなわけで、しばらくケータイありません。
このまま持たずに生活してみようかとも思うけど、それはそれでやっぱり不便かなぁ。
不便だろうなぁ。

2009年5月28日

ケータイがなくて一番困ったこと

新しいケータイ、入手しました。
もう少しで夏の新製品が出るというのに、現行モデルを購入。

ケータイ電話がないと、たしかにいろいろ不便だけど、
何かから解放されているような気分でもあり、ちょっと快適。

さて、数日間のケータイなし生活でしたが、何が一番困ったか。
ケータイがなくて不便なのは、通信通話以外のことだった。
困ったことの一番、それは「目覚まし」です。

毎日ケータイのアラーム機能を使って起きている。
家には目覚まし時計はない。

まぁ、アラームがならなくても、時間になると子ども達がゴソゴソ動き出すので、
大抵の場合は、ほぼ起きたい時間に起きれるけど、
それでもちょっと心配なので必ずアラームはセットしている。
それがケータイがないとできない。
代替するものも家の中には見当たらない。

通信通話はPCでも代替可能。
スケジュールやニュースもPCで見れる。
カメラもデジカメがある。
音楽を聴いたりはしていない。

ところが、毎朝必要な目覚ましは、ケータイにしか機能として付いてない、我が家の場合。

これが一番困ったことでした。

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