行者にんにくを採りに、昭司ちゃんの案内で山へ入る。
「お前ら、スニーカーなんかじゃだめだべや。」と言われながら行った先で、
見事に文子はぬかるみに両足をずぶずぶ埋めていた。
ほんの数十分でたっぷりの行者にんにくを採り、車の中をニラとニンニクの
混じったようなニオイで充満させる。
僕は行者にんにくを採らずに、然を抱きながら右手にビデオカメラ。
まさに、休日のお父さんなわけです。
昼過ぎに家に戻り、14時くらいから庭で炭を熾して焼肉。
ジンギスカンを買ってきて、そこに行者にんにくをぶち込みもりもり食べる。
ビールがうまい。
夕方に、ゆりかとその彼、ゆりかのお母さんと従兄弟の順子ちゃんが焼肉に合流。
その後、俊介も合流。
だんだん少しずつ寒くなり、熱燗で身体を温める。
炭火でやる熱燗は、なんかやわらかい。
マサタケのおばあちゃんが昨日の朝、なくなったということで、
酔っ払いながらもお線香を上げに行く。
仮通夜がにぎやかにいとまれ、ここも飲み会。
マサタケが将棋盤を抱えて待っててくれたので、一本勝負。
マサタケとの最後の戦いは、確か中学校のとき。
酔っ払いながらも、けっこういい勝負をして、
見事に勝利。気持ちがいい。
1時間くらいでマサタケの家を出て、実家に戻る。
焼肉には、祥司も合流。
さすがに寒くなってきて、後始末をし、居酒屋の夕花にみんなで飲みに行く。
昼過ぎから飲んでいるから、さすがにベロベロ。
夕花には、マッコも加わり馬鹿話に花が咲く。
酔った勢いで「よし、サッカーやるべ!」と盛り上がり、
夜中の1時にサッカーボールを抱えて、
町の多目的グラウンドで6人でサッカー。
最高だった。
酔っ払いの僕らは、奇声を上げながら大いに蹴った。
音別。
みんながいつまでもこの町で集まれますように。