4月からある会社の社長に就任されたTさんとランチ。
社長就任する少し前の3月のある日、大失敗をしてしまったとのこと。
ある社員の名前を間違って呼んでしまったのだ。
Tさんは、そうとうショックだったようだ。
社員数は百数十名。
だんだん社員の顔と名前、やっていることが一致してこなくなる。
100人くらいまでは、ちゃんと覚えられるんだが、
それ以上は覚える努力をやめてしまいがちだ。
僕もそうだった。途中から覚えようとしなくなった。
そして覚えなくても、別に業務上の支障はなかった。
Tさんは、僕とは違った。
名前を間違えた一件の後、ある作戦を考えた。
社長に就任したら、誕生日に直筆のカードを直接手渡しで贈ろう。
そうすれば、その人の名前、顔がわかる。
去年どんな仕事をしたか、今どんな仕事をしているかは、その人の上司に聞く。
誕生日カードだけでなく、図書券もつける。
本を読んでほしいという願いを込めて。
誕生日カード作戦。
社内の誰にも告げずに、こっそりとはじめたらしい。
ご想像の通り、効果ばっちり。
僕も、またいつか、組織が少しずつ大きくなったら真似しよう。
待てよ、今すぐ、これを真似してやる方法はないのかな?
物事始めるのに、いいタイミングなんてないのだ。
すぐに始めるのが、最高のタイミング。