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2003年5月18日

ある一点

誕生日にもらった大きな白い百合の花が、玄関に飾られている。
つぼみだったのも花開いてきている。
その白と、香りが、家全体の雰囲気を少し変える。
他は何も変わっていないのに。

ある一点が変わると、全体が変わるときがある。
その一点が何なのかは、いつも事前にはわからない。
偶発的なものなのかもしれないが、
何か必然的なものも感じる。

その一点のもやもやがわかれば、一気に進むのに。

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久々に何も予定がない日曜日。

だらだらと昼食後に昼寝。
引き続き「勝利のチームメイク」を眺める。

「勝利のチームメイク」 岡田武史、平尾誠二、古田敦也 日本経済新聞社(p138)

ロナウド、リバウド(ACミラン)、ロナウジーニュ(パリ・サンジェルマン)の「3R」による個人技で点を取って勝っていくしかなかったブラジルが、ある1人の選手を中盤に投入しただけで「ビシッ」と安定してしまった。その選手はクレベルソン(アトレチコ・パラナエンセ)なんだけれども、彼を投入してからのブラジルの守備は見事だった。

今回のブラジルがまさにそうだった。こういう時に、よくマスコミや評論家は「4-4-2(のフォーメーション)が」とか「フラット3が」とか、戦術論に話を持ち込もうとするけど、実はそれだけじゃないんだよな、試合の流れというのは。

システム、戦術、フレームワークだけではなく、ある「一点」、ある「1人」が組織の安定化をもたらすことって確かにある。でもやっぱりそれは、いつもわからなくて、結果的に振り返るとそうだったりする。

いずれにしても、まずは、点からスタート。

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