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2004年5月

2004年5月 6日

音別の三本桜

祖母のお見舞いのために、急遽、一人で帰省。
握力の強さに驚く。

春の帰省は楽しみだ。
三本桜の様子が見れるから。

結婚のお祝いに音別の友達みんなから贈ってもらった3本の山桜。
実家に植えたのは2年前の5月。

去年の春はまだつぼみも心もとなく、花を咲かせることはなかった。

今年はけっこうつぼみがしっかりしていて、もしかすると5月の下旬には咲くかもしれない。
そう、音別はこれから春です。

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2004年5月 7日

それはちょうどいい

二児の母、右肘を骨折。
これじゃあ、育児も家事もなかなか大変。

それはちょうどいい。

まずは思い切って、ダイニングテーブルの足を切断。
高さ35cmにして、ダイニングちゃぶ台に改造。

これで然を抱いて、椅子に座らせる必要はなくなった。

おまけに、鼓太郎を膝の上に乗せて、ご飯を食べて、酒を飲むことができるようになった。
これは本当に素晴らしい!!

然にとっては新しい遊び場ができ、さっそくダイニングちゃぶ台の上に乗って遊び始める。

部屋が広く感じる。

椅子がいらなくなるから、また家の中のモノを減らせる。

ホームパーティーやるときも、椅子がいらないから少し大目の人数でも対応可能。

左手を使いまくれば、右脳が刺激される。

転んでもタダでは起きない。
まあ、転んだのはオレじゃなくて文子だけど…。


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「それはちょうどいい。」

GW中に仲山学長とランチをしたとき、最近のお互いの講演やセミナーについて意見交換。
そのとき「それはちょうどいい」の台詞を思い出した。

ピンチが発生したときに、それをチャンスとして捉えなおすことができる便利な言葉が、「それはちょうどいい。」

文子が骨折。それはちょうどいい、思い切ってダイニングテーブルをダイニングちゃぶ台にしちゃえ。

ということだ。

詳しくは、インプロ・シンキングをどうぞ。

2004年5月 8日

第一回地域教育シンポジウム@高松

・生徒から「○○中学校は市民の人に悪いイメージを持たれているのが悔しい」の声
・忘れ物ゼロよりヘルメット着用率100%→ヘルメット着用は生徒の命に関わる問題
・校長からの学校便り、年間100号。
・立志式。中2から中3に進級するとき。
・生徒の発表はすべて暗唱で。
・あきらめているのは子どもではなく大人。
・遅刻率が10%強。それを改善するために始業時間を5分早めた。その結果、遅刻率は4%にまで低下。→「早くなった」という意識を強く持たせることで、行動が改善される。
・99%の大きな流れができれば学校は大丈夫。
・鉛筆をしっかりもてない子が増えている→家庭での教育力が落ちていることの現われか。生活習慣にどこまで親が責任を持って関与しているかがわかる。
・運動会を1学期から2学期へ延期(中止?)。1学期は行事をなくして、徹底的に学習習慣をつける。
・拍もリズム、間もリズム。
・年をとって大人になれば賢くなるなら、おじいちゃんおばあちゃんはみんな賢いはず。
・子育てはうまくやっても誰も誉められない。→自信がつかない。

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家庭教育、学校教育、地域教育ということはよく言われる。

「地域」という言葉が、どうもイメージが明確にならなくて気持ちが悪かったんだが、今回のパネルディスカッションを聞いて、自分なりのイメージが持てた。

地域=わたし

地域はどこか別のところにあるわけではなく、
自分自身がどう関わるかの問題。
自分がどう関わるかってことだな。

一人の子どもをたくさんの大人が見る。
一人の大人がたくさんの子どもを見る。

これが地域教育ということ。

2004年5月11日

愛知県西春日井郡豊山町立豊山小学校 6年2組 鈴木一朗

 僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。

 そのためには、中学、高校と全国大会にでて活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには練習が必要です。僕は3才の時から練習を始めています。3才から7才までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは、365日中360日は、激しい練習をしています。

 だから1週間中で友達と遊べる時間は5~6時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います。そして中学、高校と活躍して高校を卒業してからプロ野球選手になれると思います。そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西部ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は、1億円以上が目標です。僕が自信のあるのが投手か打撃です。

 去年の夏、僕たちは全国大会にいきました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会4試合のうちホームランを3本打ちました。そして、全体を通した打率は、5割8分3厘でした。このように自分でも納得のいく成績でした。そして僕たちは1年間負け知らずで野球ができました。だから、この調子でこれからも頑張ります。

そして、僕が一流選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待状を配って応援してもらうのも夢の一つです。とにかく一番大きな夢はプロ野球選手になることです。

2004年5月12日

venk2003 同窓会

去年の春学期にSFCで開講・担当していたベンチャー経営論の履修者の面々が久々に再会。
同窓会っぽい感じになった。

教え子として参加する同窓会には、今までも何回か参加したが、その逆は初。
楽しいもんです。

就職の内定が決まっていたり、
同棲まがいを始めてみたり、
太ってみたり、
髪の毛がアフロからジャニーズになっていたり、
起業準備していたり、
法科大学院に通ったり、
ローカルFMで番組もてそうだったり。

それぞれが変化、成長している。

おまけに、こんな素敵なものまで頂き感謝。

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これシールのラベルじゃなくて、シャンパンのビンに彫ってある。
すごいもんです。ここで製作できるらしい。
明日はこれを飲んで酔っ払います。

venk2003 のみなさん、ありがとう。

2004年5月13日

献立blog

なるほどね、こんなふうに毎日の献立を blog を活用してアップしてくれていると、
施設を利用している人の家族はちょっと安心。

あとは担当者の引継ぎの時にも便利だ。
この施設をこれから利用しようとする人の判断材料にもなる。

学校給食でこれやっているところないかな。

2004年5月16日

インドアダッチオーブン

雨が降ったのでクックアンドダインダッチオーブンパーティは残念ながら中止。

久々の屋外でのダッチは泣く泣く諦め、
急遽、我が家で仲間を呼んでインドア・ダッチオーブン・パーティ。

あわてて家でダッチできるようなセッティングをし、集まった人数12人。

どんどんダッチを使った料理が登場。

・丸ごとキャベツのコンビーフスープ
・鶏粥
・行者ニンニクの炒め物
・豚肉のロースト
・山菜汁
・牛タンシチュー

どれもこれもおいしゅうございました。

後半戦は、久々にまじめに「べくはい」。
2回の罰ゲームもしっかりこなし、ビデオでの記録もばっちり。
やはり、べくはいは真剣に取り組むに限る。
そうでなきゃ、おもしろさが半減だ。

かなり充実した日曜日でした。

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今回の自信作「丸ごとキャベツのコンビーフスープ」

2004年5月17日

サッカースキル以外のベネフィットの提供

Jリーグのあるチームのユース、Jrユースの監督さんたちと意見交換。
ここも教育の現場だと実感。

ユースから実際にプロになる子ども、なれる子どもは本当に一握り。
それ以外の子どもは、別な道を最終的には歩み、
プロという形以外でサッカーとの関わりを持つ。

「子どもをプロにしたいから」という強い思いがある保護者だってそれほど多くはなく、「お稽古」の一環としてサッカーをとらえている保護者がほとんどだろう。

チームに対する子どもの期待と親の期待。
こちら側から提供するサービスとその満足度。

このチームのユースに入るとサッカーがうまくなるだけではなく、
○○○○もできるようになる。

○○○○を何にするかで勝負は決まってくるんだろうな。

サッカーがうまくなる以外のベネフィットだけど、
当然、「チケットが安く手に入る!」とかそんなんじゃダメなわけだ。

・保護者へのサービスの提供
・記録の習慣、自己管理
・監督、コーチが先手で習慣化

仲山学長、セッティングありがとう。

2004年5月18日

フィードバックのある手帳

小中高生向けの「手帳」の開発というのがふと浮かんだ。

きっかけは、都内の私立中高一貫校で関わりを持っている16名の生徒に、
講座の初日に手帳を配布したこと。

子どもようではなく、大人用のかっこよくてかわいい手帳。

配布した目的は「自己管理能力の育成」。
「記録」と「習慣化」が大事なんじゃないかという直感が背景としてはある。

配布した手帳の大きな構成は、
・月間スケジュール(見開き2ページで1か月分)
・週間スケジュール(左側に1週間分の予定、右側はメモ欄)
・方眼紙のメモ用紙が50ページ
というごくごく普通のもの。

生徒には、
・月間スケジュールには「予定」を書く。
・週間スケジュールには「記録」を残す。
・方眼紙メモには
という大きな使い方の説明をした。

「記録」の習慣をつけるための第一弾として、
2行の日記を毎日書いてもらう。日記のルールは、
1)1行目に「今日した行動」、2行目に「明日への宣言」
2)書き出しは2行とも「わたしは…」で始める。
の2つ。それほど目新しいことではない。

これを1ヶ月くらい経過した頃に第二弾として取り組んでいるのが、
「行動の習慣化」。
夢と目標を設定し、それに対する必要な「習慣」を掲げ、
毎日その「習慣」を達成できたら「○」できなかったら「×」をつける。
○×の記録をつけるのは週間スケジュールの日付の下。

1週間ごとに○×の数をカウントし、何勝何敗か、勝率はいくつかを具体的に数
字として各自把握する。

おそらくこれを1年間継続すると、行動とその結果に大きな変化が現れるはず。

僕自身が交流を持った継続的に結果を出している優秀な人は、
年齢や活動分野に関わらず、自己管理能力が高かった。

理想掲げる

記録をつける

現状の把握

理想と現実のギャップを把握

現在の延長としての将来を予測し、現実もしくは理想に修正を加える(問題解決)

このサイクルかな。
楽天的には「仮説→実行→検証→仕組化」のサイク
ルか。

フランクリン・コヴィーの手帳でもいいんだろうけど、
あれよりもすぐれた使いやすいものを開発できそうな気がする。
あとは当然、携帯電話とインターネットの活用がポイント。

ただ、「手帳」を開発するだけじゃだめで、そこにコーチング的な人の介在が必
要になってくるだろうなあ。

フィードバックがあるというのは、やはりうれしいし、継続の一つの理由になる。

そうか。
手帳にほしくてないものは、フィードバックか。
じゃあ、それを作り出す仕組みをつくればいいんだ。

これは超簡単だ。

2004年5月19日

1番小さいのが188cm、110kg、31cm

今朝は然をタクシーに乗せて保育園へ。

チェッカータクシー、運転手はKさん。
頭はツルツルピカピカ。60才前だろうか。

環七と野沢通りの交差点で対向車のタクシーが無理な右折をしてきた。
すれ違いざまに、対向車の運転手は、こちらをジロっと睨んだ。

「あんな運転して、あんなことしちゃだめだ。あれはプロじゃない。」
Kさんは言った。

なんとなくその台詞に興味を持ったので、保育園でタクシーを降りる予定を変更して、少し保育園前で待ってもらい、そのまま次の行き先まで乗せてもらった。

そこからKさんの子育て話が始まった。

---
わたしは7人子どもいるんですよ。
しかも男ばっかり。
この間、一番下の子がやっと成人しましてねえ。
一番上は31歳。11年間で7人ですわ。

男はね30歳過ぎるまで所帯なんて持っちゃだめだというのが、
オレの方針だから、誰もまだ結婚してないですけどね。

7人も生まれたのはね、家内がどうしても女の子が欲しい、女の子が欲しいって言うんで、
それにつきあってがんばってたら、結局みんな男ですわ。

一度なんか、男は野菜を食べて、女は肉を食うと女の子が生まれるっていう噂を家内が聞きつけて、ほとんど1年間、ずーっと野菜ばっかり食ってました。
もうそりゃあ、大変でしたよ。

男の子ばっかりですから、よく食べるんですわ。
月に60kgの米がなくなるんですから。一俵ですよ。
家には、一升炊きの炊飯器が2つあるんですから。
お客さんは驚きますよ、そりゃあ。

絶対に米だけはたらふく食わせてやろうと思って、とにかく米はなくならないようにしました。
そしたら見事に育ちましたよ。
うちにいたら、オレなんて小人ですよ。
1番背が小さいのでも身長は188cm、
痩せてんのは体重110kg、
足が小さいのは31cm。
子どもの靴はみんな31cm以上ですから。

兄弟仲がいいから、街を連れ立って歩くでしょ。
目立つんですよ。
千代の富士親方はじめ、いろいろな相撲部屋の親方が何人も
「兄弟そろってうちの部屋に来てくれ!」ってお願いしに来ましたよ。
そりゃー大変でした。

うちはね、スナック菓子やコーラみたいな炭酸飲料は一切ダメ。
おやつはチーズと牛乳、これだけ。
その代わり、チーズと牛乳はなんぼでも飲ませたし食わせました。

おかずも冷蔵庫にあるものは子どもが好きなように工夫して、
ご飯にかけて食ってました。

ある日、納豆にマヨネーズかけるのがうまいということに気がついたらしく、
「お父さん、発見発見!!」と大喜びで教えに来ました。
納豆にチーズかけて、それにケチャップをかけるのもうまいらしいですよ。

家はね、子どもに小遣いは一切やらなかったんです。
子どもにはお金なんて必要ない。
その代わりね、欲しいものはなんでも全部買ってやった。

うそをつくのと人をいじめるのは絶対に許さなかったですよ。
もしそれやったら、オレが子どもをぶん殴りましたからね。

うちはね、小学校4年生になると、夏休みは40日間かけて子どもたちだけで北海道やら九州やらを自転車一周旅行させたんです。

近所の人はオレのことを、ひどいことする鬼親父って言ってましたけどね。
そんなの関係ないですからね、オレんとこの子どもなんですから。

長男は大変でしたよ、最初は一人で自転車旅行ですからね。
それ以後は、長男と次男が一緒に行き、それに三男が加わり…というかたちで7人で行ってました。

野宿とかするときも、必ずおまわりさんや近所の人に
「ここに泊まっていいですか。」と許可をとるように教えたり、
焚き火は夜はダメ、昼はやっていいけど火の回りには水の入ったペットボトルを置いておくこととか細かく教えましたよ。

子どもだけで旅行してるからいろいろな人が助けてくれるんですね。
ノートを持たせてますから、全部それを記録させたんです。
「○月○日 ■■■町 ××××さん トマトをもらう。連絡先は★★★★」
ってね。

夫婦はね、常に打合せしないといけないんです。
会社でも打合せするでしょ、あれと同じです。
お父さんとお母さんが言っていること違ったらダメなんです。
兄弟7人に同じことを言わなきゃダメなんです。
そのためには、ちゃーんと打合せをしなきゃ。
子どもの前で、真剣に子どものことを打ち合わせている姿を見せりゃーいいんです。

男の子はね、オレが育てるって言ったんです。
男の子は男のオレが育てなきゃだめなんです。
だからね、厳しい父親だったけど、子どもはみんなオレのこと好きだし、
本当に仲がいいですよ。

この間の一番下の子の成人式で家族全員集まったときには、
さすがに泣いちゃいましたねえ。
うれしかったですよ。
やっぱりね、本当にうれしかったですね。

あのね、子どもはね、育たないんです。

子どもは育てなきゃダメなんです。
しっかり育てないと、子どもは育たないんです。
今の親は勘違いしてるね。

---

決して説教臭くなく、本当に熱心に話しを聞かせてくれた。

この運転手さんの子どもは幸せものだ。
奥さんも幸せものだ。
本当にいい家庭なんだな、と感じた。

「子どもは育てなきゃダメなんです。」
この台詞が一番力強かった。


降りるときに運転手さんはこう言った。

「またご縁がありましたら!」

僕もそう思った。

2004年5月22日

坊主頭に日焼け顔の挨拶

火曜日に甲子園出場校を訪問した。
プロ野球選手も輩出している競合校だ。

見学している最中に昼休みになった。
それまで授業中だったから、廊下を歩いていても生徒とすれ違うことはほとんどなかったが、
一斉に生徒が廊下にあふれた。

すれ違う時に、挨拶する生徒もちらほら。
その中で、必ずしっかりとした力強い声で、しっかりと会釈をして挨拶をする生徒たちがいた。
最初はあまり気にしていなかったけど、彼らにははっきりとした特徴があった。

坊主頭に日焼けした顔。

野球部の生徒なのだろう。

一度立ち止まって「こんにちは」と挨拶をする生徒もいる。

いろいろ学校を訪問したけど、こんな経験は初めてだ。
こっちまでびしっと挨拶をしなきゃ、という感覚になる。

「挨拶は先にしたもの勝ち」は誰の言葉だっただろうか。
まさにそれを痛感。

甲子園に出場するってのも、なかなかいいじゃん。

桜が咲きました@音別町

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2004年5月25日

キライな食べ物、好きな食べ物

キライな食べ物がある。
栄養素もたっぷりだし、体にとっては重要だということはわかっている。
でも、キライなのだ、なんとなく。
それを食べなくてはならない。
どうせ食べるならおいしく食べたい。
キライな食べ物をおいしく食べる方法を考える。

納豆がキライだ。

でも、ウニとイクラとイカとオクラを混ぜて、ぐちゃぐちゃにして、
醤油とわさびをかけて、海苔で巻けば食べられる。これはウマイ。

寿司は大好きだ。
大好きだけど、毎日三食ずっと寿司ばっかり、しかも同じネタばっかり食え、と言われたら、
さすがにダメだ。
どんなに大好きでおいしくても、さすがにそれは勘弁してほしい。
でも、それにマヨネーズやケチャップかけて食べたり、
寿司を焼いて食べたりすると、気分はかわるかもしれない。
寿司茶漬けとかはどうだろう。

---
重要なのはわかっているけどつまらない仕事をやっているときには、
キライな食べ物をおいしく食べる方法を考える。

好きなはずの仕事なのに、ちょっとマンネリ感じているときには、
好きな食べ物の新しい食べ方を発案しよう。

何の問題解決にもならないけど、笑える余裕ができるはずだ。

2004年5月27日

わすれられないおくりもの

仙台市立鶴谷小学校を訪問。
学習療法の提唱者である東北大学教授の川島隆太教授と仙台市とのプロジェクトである脳ウェルネスの現場をこの目で確かめるのが今回の目的。

平均年齢75歳の高齢者が半年間に渡り週一回約この小学校を訪問。
約30分間の学習時間に音読と計算(四則演算)の問題を解く。
そして宿題(?)として毎日自宅でも計算5枚音読5枚の問題を解く。

音読と計算をすることで、脳の前頭前野を活性化するというのがこのプロジェクト。

この取り組みを老人介護施設で実践した例が「読み」「書き」「計算」で脳がよみがえるに詳しく記述されている。

まあ、いろいろ感想はある。
一言で言うと、この取り組みは、まじで素晴らしいと大声で言える。

早く日本全国で広まってほしい。

現場では細かな改善がたくさん見受けられた。
・担当指導員と高齢者のペアは半年間一緒にする。
・交流コーナーを学習室と同じ場所にする。
・靴を脱いだり履いたりする場所には、椅子を置く。これによって本当に楽になる。
・机は高学年のものを使う。椅子はお尻が当たる部分がやわらかい会議室用のものを使う。
などなど。


なんのために勉強するのだろう?
なんのために学習するのか?

75歳の人が必死に四則演算というか足し算をやっている。
しかも一桁+一桁がほとんどだ。
音読も難しい文章ではない。
それを必死に毎日やっている人たちがいる。

これから大学に行くわけでもないし、資格を取るわけでもない。
誰かに「やりなさい」と言われたわけでもない。

正直言って、良くわからない。
おそらくあと十数年後にはみんな死ぬのに。
なんでそんなに勉強するんだ?

気がついたことは、
・みなさんきれいな鉛筆の持ち方をしている。
・文字を丁寧に書いている。
こと。


祖母は僕と62歳年齢が離れている。

毎朝毎晩祖母は、拍子木を打ちながら
「あしきをはろうてたすけたまえてんりおうのみこと…」と30分弱おつとめをしていた。
毎日毎日大きな声で。

最近は急に調子が悪くなり、入院中。
5月の上旬に手を握ったときには、しっかりとした握力で安心した。
腕相撲したら負けるんじゃないかと思った。
下旬に手を握ったときには、少しそれが弱くなっていた。
さすがに楽勝で勝てる気がした。

それでもずっと意識ははっきりしている。

きっと毎日の大きな声を出してのおつとめのおかげだと思う。

下旬には然と鼓太郎を会わせることができた。
動かない手を必死に動かして、ひ孫の手を握ろうとしたり、頭を撫でようとしたりしていた。

さすがに最後のバイバイにはマイッタ。

バイバイ、だ、バイバイ。

仙台駅で買った牛タンを食べながら酒を飲んでいると、
上半身裸で右手にフライ返し、左手にお玉を持ったまるでプロレスラーのような然が
わすれられないおくりもの」を持ってきた。

読め、だ。
まったく場の雰囲気が読めない奴である。
他にも山ほど絵本はあるのに、よりによってこれだ。

最初の数ページは音読できたけど、とてもじゃないが読めません。

途中からは黙ってページをめくるだけでした。

はじめてのマンガ

生まれて初めて単行本のマンガを買いました。

プラネテス

カネコが紹介してくれたマンガ。
2075年に宇宙のごみ収集で働く主人公を描いている点に魅かれた。

2075年には宇宙のごみ収集という職業もあるかもしれない。

2050年の仕事を考える上でいい教材になりそう。

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