命名
鼓太郎(こたろう)。
分娩室で、お腹の中の鼓動を聞いて、「鼓」という文字がひらめいた。
太鼓の「鼓」。
楽器としてだけでなく、何かを知らせる手段・信号としても太鼓は大昔から使われてきた。
おそらく太鼓は、かなり昔からあるはず。
でもその原理は、あまり変化してないだろう。
でも、同じ太鼓でも、たたく場所、たたく力、たたくスピード、いろいろなたたき方をすれば、
がらっとその振動の姿は変化する。
自分なりのペースを刻み、その音、振動を響き渡らせる。
そんな願いを込めた。
鼓太郎(こたろう)。
分娩室で、お腹の中の鼓動を聞いて、「鼓」という文字がひらめいた。
太鼓の「鼓」。
楽器としてだけでなく、何かを知らせる手段・信号としても太鼓は大昔から使われてきた。
おそらく太鼓は、かなり昔からあるはず。
でもその原理は、あまり変化してないだろう。
でも、同じ太鼓でも、たたく場所、たたく力、たたくスピード、いろいろなたたき方をすれば、
がらっとその振動の姿は変化する。
自分なりのペースを刻み、その音、振動を響き渡らせる。
そんな願いを込めた。
あるアパレル会社の方とお会いした。
外に出ると雨。
ふと、あることを思い出した。
2000年10月29日、日曜日。天気、雨。
珍しく原宿に出かけた。
当時、話題になっていたユニクロに行くのが目的。
ところが、そのユニクロ原宿店は混雑していて中に入るのを諦めた。
しょうがないので、近くにあるGAP原宿店に出かけた。
雨である。
GAPの入り口で、見慣れない光景に出くわした。
「こんにちは。傘袋です。足元が滑りますので気をつけてください。」
歌うように、踊るように彼女は、入店するお客さん一人一人に傘袋を手渡していた。
「GAPって、傘袋マシーンを使わないんだ。変なの。何でだ?」と不思議に思いながら入店した。
ただ、傘袋マシーンを使うよりも、手渡ししていたほうが、かなり入り口付近の混雑は緩和されているような気がした。
買うものは特にないので、どんな感じで仕事してんのかなあ、とぶらぶら店内を一周。
あることに気がついた。
入り口の傘袋の彼女が一番楽しそうに仕事をしている。
彼女は、入店するすべてのお客さんに接している。
そして、店から出るすべてのお客さんに接している。
少なくとも、彼女がそこに立って、傘袋を渡している間は。
店を出るときにどうしても気になったので、彼女に質問してみた。
「GAPって、いつも雨のときは、こうして傘袋を手渡しているんですか?」
「いいえ、今日は傘袋マシーンが壊れちゃったんです。」
そうなんだ、いつもは違うんだ。
でも、彼女は本当にいきいきと楽しそうに仕事をしていた。
店内で接客しているスタッフの表情よりずっと輝いていた。
傘袋を渡す仕事。
もしかしたら、あまりみんなはやりたがらない仕事なのかもしれない。
それをあんなに一生懸命、そして楽しめる彼女はすごい。
いまでもその歌うような声と、踊るような身のこなしは、はっきりと覚えている。
ダンボールがちょうどいい具合に2つあったので、Tの字のトンネルを作る。
所々に窓を開け、入り口にはビニール袋でスダレを飾る。
細かなところに少し凝ってみたりする。
狭いところはなんとなく落ち着く。
あきる野市の多摩川幼稚園を訪問。
ある日、浜川園長からメールが届き、今回の訪問が実現。
浜川園長は、別なキャリアから園長に転身された方。
就任されて10年が経ったそうだ。
10時~16時までたっぷり時間をかけて、幼稚園を味わう。
浜川園長は、僕をけっこう放っておいてくれたので、感謝。
子どもたちとも遊んで関わりをもてた。
こういうときに、しんのすけ、という名前は最近便利。
「くれよんしんちゃんだー」で人気者になれる。
じっくり時間をかけて幼稚園を訪問したのはこれが3園目。
高槻市ののびてゆく幼稚園、船橋市の健伸幼稚園、そして多摩川幼稚園。
それぞれの幼稚園に特徴はあるけど、偶然にも立地している場所の雰囲気はなんとなく似ていた。
多摩川幼稚園ではじっくり時間を過ごせたので、いろいろなヒントがあった。
・園庭は、そんなに広くなくていい。園庭の周辺のレイアウトは大事。
・正門→園庭→玄関の流れにする。
・迎えに来た保護者の井戸端会議の場所としての園庭。
・プールの高さは可動式に。
・送り迎えのための駐車場の確保。
・動かせる遊具、鉄棒。
・施設のフル活用。プール、園庭、会議室。
・放課後の体育教室、プール教室、ピアノ教室。
・「遊び」
・送り迎えの時間に、園長は正門で挨拶。雰囲気がつかめる。
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「家族ごっこ」でペットの役をやりたがる子が増えているそうだ。
家の中で一番ペットが可愛がられているからじゃないか、と話していた。
男の子ばっかり5人で「家族ごっこ」をしていた。
「お母さんは?」の質問に「お母さんは仕事」の答え。
遊びの中に世相が反映されている。
神様、変えられることを変える勇気をお与えください。
変えられないことを受け容れる心の静かさをお与えください。 そして、変えられることと変えられないことを見分ける知恵をお与えください。 (ラインホルト・ニーバ) |
UAのアルバムを久々に買った。
「うたううあ」
UAが童謡を歌っている。よく知らないのだが、どうやらそういう番組があったらしい。
これなら聞ける。
然の通っている保育園の卒園式に参加。
第3回目の卒園式。
親子で一組ずつ、その子どものテーマソングに合わせて入場。
舞台に着いたら、一人ずつ親が簡単にスピーチ。
子どもは平気な顔だが、親は涙をこらえている。
今回の卒園児に贈る曲は、スタッフが作詞作曲したもの。
この保育園は、特別な保育園ではない。何か特殊なメソッドを取り入れているわけでもないし、施設も大きな特徴はない。ただこの保育園のいいところは、本当に丁寧。
「上手よりまめ」なところが、この保育園に信頼を寄せている一番のポイント。
そのまめさが、本当に伝わってくる。
噂だけは耳にしていた小牧市立小牧中学校の事例が紹介されるということで、元気な学校を支援し創る会が主催した「IT活用による元気な学校づくり」に参加。
想像以上にすごい。完璧にITを本来業務に集中するために活用している。
国立成育医療センターにも驚いたけど、それ以上。
システムは、エドウェルが提供しているEDUCOMを活用している。
というよりも、小牧中学校がここの開発に協力しているという言い方が正しいかもしれない。
小牧中学校からニーズを伝えて、それにしたがってEDUCOMが開発されている。
一度入力したデータを徹底的に再活用して、業務効率を上げ、生徒と向き合う時間を増加させている。
「一人の教職員がすべての生徒を見る、すべての教職員が一人の生徒を見る」のコンセプトの下に「いいとこ見つけ」という機能で、全教職員が生徒にコメントを寄せ、それが通知表に載る。ここの通知表は、なんと20ページにも及ぶ。
かなりシステムを使っているにも関わらず、いわゆるITに関する研修は一切なし。
リテラシーの低い教職員は、隣の教職員に教えてもらう。
ただ、このEDUCOM自体がどうやらずいぶんいいインターフェイスをしているようだ。
直感でわかるようにできているらしい。
会議については、事前に議題を掲示板にアップし、賛否を表明してもらう。
全員が賛成なら会議では扱わない。全員が反対なら提案しなおし。
賛否が拮抗しているもののみ議論する。
これでかなり会議時間が短縮される。
そして一人一人の意見も把握することができる。
この学校には年間3000通弱の文書が届くらしく、その管理などにも活用しているらしい。
生徒、保護者がこのネットワークに参加することはまだないようだが、それもプラスされるとかなり活用の幅が広がりそう。
小牧中学校、教職員の忙しさをかなり解消している。
6年前から一連の改革はスタートしたようだ。
中心は玉置教頭先生。
要注目の学校の一つ。
着実に変革を続けている公立学校が全国に存在する。
二日間連続して夢の中に貴乃花が出てきた。
1日目は怒っていた。
土俵の上に仁王立ちして、吠えまくっていた。
2日目は泣いていた。
若乃花の顔に額を寄せて、しくしく泣いていた。
今日、届いた郵便物。
封筒の下には「未納不足70円」と郵便局からスタンプが押してある。
でも、これ、たしかにちゃんと80円分の切手が貼ってある。
かわいい。
久々にJRの駅の改札口で待ち合わせをする。
中野駅。
少し早めについたので、ふと買ってみた雑誌を立ちながらぱらぱらめくる。
大学、大学院が一緒だった長岡勉君が出ていた。
…長岡さんの現在のテーマは、「まとまり感」。それも、質的なまとまりではなく、関係性のまとまりである。 「質的なまとまり感というのは、ある程度、どんなデザイナーもやっていることです。たとえば、『和の空間』というのがありますよね。木や竹を建築素材に使い、和の家具、食器を揃えることで、全体として日本的なまとまり感を作っているわけです」。 では、長岡さんの目指す、関係性のまとまりとは? 「夕日に赤く染まった風景を思い浮かべてください。太陽や空、雲はもちろん、林立しているビルや建物も赤い光を反射して、ひとつの風景としてまとまっています。個々のモノはバラバラなのに、ある関係性のもとにひとつになっているわけです。」 TITLE APR.2004 p.82 文芸春秋 |
関係性のまとまり感。
夕日に赤く染まった風景。すんなり落ちてきました。
昨日、ルワンダ出身の人の話を聞いた。
日本に来て、30年ローンがあるのを知って驚いた。
10年日記が売っているのを見て驚いた。
10年間生きているかわからない、30年なんてとんでもない、
ということだそうだ。
日本が平和だということを30年ローンと10年日記から読み取ったらしい。
当たり前のことが当たり前じゃないことはよくあるけど、
30年ローンと10年日記から平和を感じるなんて新鮮だった。
その人がもう一つ驚いていたことがあった。
飛行機で成田空港についた。日本での目的地は郡山。
バスに乗り、成田エキスプレスに乗り、上野で電車に乗る。郡山に着く。
ずっと土を踏まなかった。
郡山についてやっと日本の土を踏んだ。
そういえば、最後に土を踏んだのはいつだ?
久しぶりに大船まで電車で行く。
東横線の横浜駅が一新していてびっくり。
みなとみらい線はまだ乗ったことがない。
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電車の中で読むために、本棚からは「私は二歳」(岩波新書 松田道雄)を取り出した。
1年くらい前に買ってあったのだけど、読むきっかけがなかった。
まあ、本棚の本はそういう本が並んでいる。
「定本育児の百科」という同じく松田道雄さんが書いた本を、然の出産祝いにもらっていた。
その「百科」が非常に「百科」らしくなくて気に入ったので、「私は赤ちゃん」と共に買ったのだった。
2冊とも、赤ちゃんないしは2歳の「私」の視点で言葉で書かれている。
なにせ1961年に第一刷発行だから描かれている家庭の情景は、今とは異なる。
でも、当然共通するところがたくさんあるし、なにしろこの本は笑える。
嫁姑問題も出てくる。
あまり育児書なんて読んだことなかったけど、松田道雄さんのはおもしろおかしくて好きだ。