噂だけは耳にしていた小牧市立小牧中学校の事例が紹介されるということで、元気な学校を支援し創る会が主催した「IT活用による元気な学校づくり」に参加。
想像以上にすごい。完璧にITを本来業務に集中するために活用している。
国立成育医療センターにも驚いたけど、それ以上。
システムは、エドウェルが提供しているEDUCOMを活用している。
というよりも、小牧中学校がここの開発に協力しているという言い方が正しいかもしれない。
小牧中学校からニーズを伝えて、それにしたがってEDUCOMが開発されている。
一度入力したデータを徹底的に再活用して、業務効率を上げ、生徒と向き合う時間を増加させている。
「一人の教職員がすべての生徒を見る、すべての教職員が一人の生徒を見る」のコンセプトの下に「いいとこ見つけ」という機能で、全教職員が生徒にコメントを寄せ、それが通知表に載る。ここの通知表は、なんと20ページにも及ぶ。
かなりシステムを使っているにも関わらず、いわゆるITに関する研修は一切なし。
リテラシーの低い教職員は、隣の教職員に教えてもらう。
ただ、このEDUCOM自体がどうやらずいぶんいいインターフェイスをしているようだ。
直感でわかるようにできているらしい。
会議については、事前に議題を掲示板にアップし、賛否を表明してもらう。
全員が賛成なら会議では扱わない。全員が反対なら提案しなおし。
賛否が拮抗しているもののみ議論する。
これでかなり会議時間が短縮される。
そして一人一人の意見も把握することができる。
この学校には年間3000通弱の文書が届くらしく、その管理などにも活用しているらしい。
生徒、保護者がこのネットワークに参加することはまだないようだが、それもプラスされるとかなり活用の幅が広がりそう。
小牧中学校、教職員の忙しさをかなり解消している。
6年前から一連の改革はスタートしたようだ。
中心は玉置教頭先生。
要注目の学校の一つ。
着実に変革を続けている公立学校が全国に存在する。