お父さんの仕事
先日、朝食をとりながらモユが質問をしてきた。
「お父さんの仕事って何?」
「んー、本城慎之介」
「はぁ?名前じゃん。仕事だよ。」
「だから、本城慎之介。それがお父さんの仕事。」
横からアヤ。「たしかに、その通りだわ、本城慎之介だ。」
モユ「わけわかんない…」
わけわからなくていいのだ。
先日、朝食をとりながらモユが質問をしてきた。
「お父さんの仕事って何?」
「んー、本城慎之介」
「はぁ?名前じゃん。仕事だよ。」
「だから、本城慎之介。それがお父さんの仕事。」
横からアヤ。「たしかに、その通りだわ、本城慎之介だ。」
モユ「わけわかんない…」
わけわからなくていいのだ。
「パンダの手には、かくされたひみつがあった!」(文・山本省三 絵・喜多村武 監修・遠藤秀紀 くもん出版)
知ってました?
知らない人は、ぜひご一読を。
僕はけっこう驚きました。
この絵本を読んだ後、すぐにパンダマニアの吉田さんに「吉田さん、知ってました?」とメールしたら、
「本城さん、その話はパンダマニアの間では常識です。」と返信がありました。
そうだったのか。
このシリーズで、あと少しで「象の鼻」と「アザラシの目玉」についての絵本が出ます。
こちらもお楽しみに。>K社Tさん、ありがとうございます。
絵本には長年にわたって、毎年少しずつ売れていくロングセラーが多い。
1年間で20万部売れるような本もすごいけど、
200年間にわたって毎年1000部売れ続ける本もすごい。
今年は来賓として参加。
天気もよく暖かかったので早めに家を出て、センター北駅から学校まで歩く。
もう間もなくオープンする地下鉄駅の周辺は、急ピッチに整備が進んでいた。
胸を張って堂々と参加できるかというと、当然のことながら、この僕でもそうでもなく、学校が近づくにつれ多少は足取りは重くなる。
受付を通り来賓控え室に入り、式のスタートを待つ。
待っている間、僕が発した言葉の80%くらいは、
・お久しぶりです。
・いろいろお世話になりました。
・ありがとうございます。
・はい、元気でやってます。
・いろいろすみません。
の繰り替えし。
式の間は、誰と話すこともなく、じっくりと卒業を感じる。
開校と同時に入学した今年の卒業生は247名。
3年間ずっと東山田中で過ごした初の卒業生。
壇上で卒業証書を受け取る彼ら彼女らは、表情も体格も一様に成長していた。
約一年ぶりに会う中学生への言葉としてはおかしいかもしれないけれど、声をかけるとしたら、
「大きくなったなぁ。」が一番似合う気がした。
式辞などが終わると、来賓紹介。
小学校の校長先生やPTA会長、地域の町内会長さんなどが来賓。
一人ひとり名前を呼ばれ、起立して「おめでとうございます。」などと卒業生に一言声をかける。
僕は、前校長と紹介されるわけだが、自分の名前が呼ばれるまでの間、「卒業、おめでとうございます。」 この一言を何度も胸の中で繰り返す。
まぁ、とにかく、本当にいい時間でした。以上、おしまい。
卒業おめでとう。
「言語技術」が日本のサッカーを変える
「言語技術」が日本のサッカーを変える(田嶋幸三、光文社新書)
井上さんにこの本を薦められ、JFA(日本サッカー協会)のビジョンとその施策に感動。
本の中で多くのページを割いて紹介されているJFAアカデミー福島を何としてでも視察したいと思い、スポーツマネジメントの勉強をしているタケに「何かJFAにツテない?」とお願いをし、なんとかつながったとの連絡があったのが1月30日。
その後、2月19日に著者の田嶋専務理事も含め関係者にお会いすることができ今回の視察となった。
この2月19日は、現在取り組んでいる「東京都文京区での中高生向けの寮」のことを、資料を使いながら説明する初の機会となったポイントとなる日でもあった。
ということで13日の夜に福島のJ-ヴィレッジ入り。
14日6時45分からの朝御飯を中2、中1の選手達と共にし、丸二日間、学校での様子も含めてたっぷり視察させて頂く。
普段の選手達の表情は、本当にあどけなく、一般の中学生と変わらない。
しかしピッチに出て、ボールに触れるとその表情は一変する。
仕事をしている人の、そして楽しそうな表情となる。
考えている。先と周りを見ている。だから動けている。
判断をともなったプレー。
何らかの形で逃げ道となることができる人の存在。
好奇心。
パジャマで朝食は禁止。
6年間同じものを使い続ける。
手洗いうがいの徹底。
リラックススペース。ゆったりできるところと、バカ騒ぎできるところ。
保護者との連携、地域との連携。
2日目の午前中は中1チームは練習試合。夜中降り続いていた雨も上がり、快晴。
試合は圧勝だった。
しかし、そのサッカーの技術以上に、ハーフタイムで自分達で振り返りができていたことと、審判や相手選手達と握手するときに、しっかりと相手の目を見て握手できていたこと。
この2つが相手チームとの一番大きな違いだったように思う。
そしてこの2つは、サッカーセンスというような生まれつきのものではなく、しっかりと日々学習できていることの結果だろう。
JFAアカデミー福島には「サッカー」という子ども、保護者、運営者、すべての人がひとつになれる軸がある。
僕のプランはまだその軸がはっきりしていない。
「あんたの寮に入るとどうなるの?」という質問に対して、具体的にはっきりと答えられるように練る必要がある。
様々なことを学んだ密度の濃い2日間でもあり、課題が多く見つかった2日間でもありました。
ちょうど子ども達が風呂から上がったタイミングで帰宅。
寝室でワイワイ騒ぎながらパジャマを着ている時に、突然モユの質問。
「ねぇねぇ、これから人間はどのように進化するの?」
すごい質問です。物心がつくとこういう疑問の持ち方はできない。
僕がたじろいでいる間にアヤ、
「それはさ、モユたちがどう進化したいのか次第だよ。」
これもまたすばらしい受け答え。
僕も関心している場合じゃなのでやりとりをする。
「モユはどういうふうに進化すると思う?」
「んー…。」
「例えばさ、人間はもっと大きくなったほうがいいか、小さいほうがいいか、そのままがいいかとか。」
「んー…。」
「宇宙に行ったりしたい?」
「んー…。」
イマイチな問いかけでした。
「なんでそんなことを思ったの?」
「エンドウヒデキさんの本を読んで、そう思った。」
「エンドウヒデキさん?それ誰?」
「ほら、パンダとかアザラシとかゾウの本を書いた人だよ。」
「おー、その人か!」
よくぞ名前を覚えているもんだ。
遠藤秀紀さんは、以前ここでも紹介した「パンダの手には、かくされたひみつがあった!」という絵本の監修者。現在は、東京大学総合研究博物館の教授。
「じゃあさ、遠藤さんにお手紙書いてみようか?これから人間はどのように進化すると思うか質問してみよう。」
「えー、だって届けるの大変だもん。」
「モユが書けば、お父さんが絶対に遠藤さんに届けてあげるよ。」
「わかった、じゃあ、書いてみる。」
ということで、遠藤さんに手紙を書いて、なんとか会ってもらおうと思います。
こういうきっかけは大事にしてあげたい。
この遠藤さんが監修した動物ふしぎ発見というシリーズ、もう2冊出版されていて我が家にもある。(3冊とも頂きものです、ありがとうございます。)
リビングのテーブルの上に置き去りになっていたのは、この本。
すごい目玉をもったアザラシがいる!
この最後のページにこのような一節がある。
遠藤さんの考えを聞くと、進化のふしぎをとても感じる。 そしてわたしたちヒトは、この先、どのようにかわるのだろう。 答えは一つではないというから、いろいろそうぞうされるが、 きみは、どんなすがたを思いうかべるだろうか?
どうやらこの部分が彼女の好奇心を刺激したらしい。
さて、遠藤さんにはいつ会えるだろうか。
遠藤さんのもう1冊の本。
ゾウの長い鼻には、おどろきのわけがある!
行ってまいりました、メジャーリーグ開幕戦、アスレチックスvsレッドソックス。
レッドソックスに松坂と岡島がいること以外はまったく何も知りません。
アスレチックスかレッドソックスかどっちのキャラクターかわかりませんが、「あれ、マリモッコリじゃん。」とほざいていた僕らです。
試合は満喫。
何列か前に座っていた小学校高学年の子ども達が、時間が経つにつれメジャー式の応援に慣れていったのが印象的でした。
んー、これ不要じゃない?
僕らは三塁側(アスレチックス側)で観戦。
先発です。
松坂、第一球(たぶん)。
2回表で寝るカガヤ。
岡島も登場するとは!いやー、いい試合展開だ。。
岡島、第一球(たぶん)。
長い試合でした。
日本の「食」は安すぎる (著者: 山本謙治、 出版社: 講談社)
やまけんの本である。
挑発的なタイトルだ。
日本の「食」は安すぎる?そんなことないだろ!食は万人に関わるものなんだから、安いほうがいいに決まってる。
でも安全じゃなきゃだめだ。安心して食べられないものなんて食べ物じゃない。
安くていいものを提供する努力をすることで、生産技術の革新・進歩が起こるはずだ。
食に関わる人たちは、もっともっと消費者のことを考えて、がんばれ!しっかりやってくれ!
ここまでとは言わないが、昨今の「食」に関する出来事を生産や流通、販売の側に原因を押し付ける声が多い。そんな中、『日本の「食」は安すぎる』は、全国各地の現場を歩き回り、消費者のことを徹底的に考えて生産活動している人々と本音で語ってきた彼だからこそ書けた本だ。
(褒めすぎか?)
途中、明らかに筆力が落ちているというか、もっとシャープにできただろうと思う部分は確かにある。しかし、内容としては諸手を挙げて共感したい。
彼が言いたいことは単純だ。
誰かが何かをしてくれるのを待つのではなく、「あなた」がすぐにできることをしましょう。
そうすることで、安心して食生活を送れるよ、世の中もっと良くなるよ、ということ。
具体的に本書では、5章に書かれていることがそれだ。
1)買い支えよう
2)食品を買うときに30秒手にとって考えてみよう
この2つを1人でも多くの人が実践することで、日本の食は豊かなものとなるはずだ。
別な表現をすると、安心した食が手に入る世の中にするために、反対運動ではなく「賛成運動」をしようということだろう。そう、いろいろな社会的課題で今必要なのは、賛成運動なのだ。
さて、この本を読み、改めて思い出すのはやっぱりこの一節。
結果としての仕事に働き方の内実が含まれるのなら、「働き方」が変わることによって、世界が変わる可能性もあるのではないか。 この世界は一人一人の小さな「仕事」の累積なのだから、世界が変わる方法はどこか余所ではなく、じつは一人一人の手元にある。 ― 西村佳哲(2003)『自分の仕事をつくる』 晶文社
生産者側、消費者側というように、「あちら側」と「こちら側」に分ければ、あちら側が悪い、こちら側が悪いという責任の擦り付けが始まる。
そんなことをしても何も解決されない。
「あちら側」からすると、「こちら側」が「あちら側」なんだということに気がつかないといけない。私達は、何か壁のようなもので、生産者側・流通側・販売側・消費者側のように分けられているのではない。時間、空間が少し変わればどの立場でもある。
関係しているのだ。そう、つながっている。
買い支え、30秒考える。はじめてみましょう。
いい本だ。
いい本だが、僕はこの本を何十冊も購入して買い支えようとは思わない。
まあ、でもこうやって、語り支えることはすることにしよう。
「リーダーはオレだけど、オレのほうを見る必要はない。オレの向いたほうを向いてくれたらそれでいい。同じ方向さえ向いていれば、前を走ってもいいし、後からついてきてもいい。横にいたって構わない。」(38ページ)
著者が、大学4年生の時、早稲田大学ラグビー部主将となったファーストミーティングで部員に伝えた言葉。これを言える経営者、そう簡単には見つけられないだろう。
印象的なキーワードがいくつかありました。
・スキルよりもスタイル
・リーダーシップよりもフォロワーシップ
・判断よりも決断
・ジャストとフェア
・継承と創造
三連覇、是非ともしてほしいです。
「ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。」(著者: きつかわゆきお、出版社: バジリコ)
んー、こう来ましたか…。
いやいや、なかなかなメッセージがたくさんあります。
ちなみに著者の「きつかわゆきお」さんは、橘川幸夫さんだ。
これまで書いた本は、こちら。
行ってまいりました。
マー君、完投勝利。お見事です。
25日のメジャーリーグは、正直言うとボーっと楽しんでただけですが、今回はいろいろな学びがありました。野球も見たけど、それ以上に事業も見たというところ。
改めて、事業は大胆な視点と細部の積み重ねが大事だと痛感しました。
やっぱり楽天という会社はすごい会社です。
いっぱい写真があるんだけどその中から厳選して、球団会長と球団社長の鋭い眼差しを!
家族6人で国立科学博物館上野本館へ。
僕も実は初の国立科学博物館体験。
「恐竜の化石、見たい?」と訊くとコタロウは、
「いやだー、こわいー。お花が見たい!」とかわいらしい答え。
正面入口に行く途中には、どかーんとロケット。
上野本館は、日本館と地球館の2つの建物から構成されている。
写真は、日本館。地球館は現代風のビル。
1928年4月着工、1930年12月完成。文部大臣官房建築課の設計。当時の科学技術の象徴だった飛行機型のデザインとのこと。
いやー、おもしろかった。大人もかなり楽しめます。今度は1人でじっくり来たい。
今回は常設展のみで、企画展はいけなかったので、チャンスを見て行ってみたい。
というか、ここは毎月来たい。
恐竜の化石なんて本当に小さい頃に見て以来でしたが、大人になってからのほうが楽しめる。
すっごいです、恐竜は。
こんなものが生きていたなんて信じられません。
写真は恐竜の化石ばっかりですが、地球館地下3階の「宇宙・物質・法則」なんて、考えさせられる展示です。
国立科学博物館、オススメ。