「言語技術」が日本のサッカーを変える
「言語技術」が日本のサッカーを変える(田嶋幸三、光文社新書)
井上さんにこの本を薦められ、JFA(日本サッカー協会)のビジョンとその施策に感動。
本の中で多くのページを割いて紹介されているJFAアカデミー福島を何としてでも視察したいと思い、スポーツマネジメントの勉強をしているタケに「何かJFAにツテない?」とお願いをし、なんとかつながったとの連絡があったのが1月30日。
その後、2月19日に著者の田嶋専務理事も含め関係者にお会いすることができ今回の視察となった。
この2月19日は、現在取り組んでいる「東京都文京区での中高生向けの寮」のことを、資料を使いながら説明する初の機会となったポイントとなる日でもあった。
ということで13日の夜に福島のJ-ヴィレッジ入り。
14日6時45分からの朝御飯を中2、中1の選手達と共にし、丸二日間、学校での様子も含めてたっぷり視察させて頂く。
普段の選手達の表情は、本当にあどけなく、一般の中学生と変わらない。
しかしピッチに出て、ボールに触れるとその表情は一変する。
仕事をしている人の、そして楽しそうな表情となる。
考えている。先と周りを見ている。だから動けている。
判断をともなったプレー。
何らかの形で逃げ道となることができる人の存在。
好奇心。
パジャマで朝食は禁止。
6年間同じものを使い続ける。
手洗いうがいの徹底。
リラックススペース。ゆったりできるところと、バカ騒ぎできるところ。
保護者との連携、地域との連携。
2日目の午前中は中1チームは練習試合。夜中降り続いていた雨も上がり、快晴。
試合は圧勝だった。
しかし、そのサッカーの技術以上に、ハーフタイムで自分達で振り返りができていたことと、審判や相手選手達と握手するときに、しっかりと相手の目を見て握手できていたこと。
この2つが相手チームとの一番大きな違いだったように思う。
そしてこの2つは、サッカーセンスというような生まれつきのものではなく、しっかりと日々学習できていることの結果だろう。
JFAアカデミー福島には「サッカー」という子ども、保護者、運営者、すべての人がひとつになれる軸がある。
僕のプランはまだその軸がはっきりしていない。
「あんたの寮に入るとどうなるの?」という質問に対して、具体的にはっきりと答えられるように練る必要がある。
様々なことを学んだ密度の濃い2日間でもあり、課題が多く見つかった2日間でもありました。