数人の中学生やそのご両親にインタビューをしてみたが、このアンケート結果には納得。
読売新聞の記事より。
読売教育モニター報告 理想の教師像に差
子ども―わかりやすい授業/保護者―熱意、やる気、愛情
小中高生の多くが「授業が上手で親しみやすい教師」を理想としているのに対し、保護者は
「熱意があって子どもへの愛情にあふれた教師」を望んでいる――。読売新聞社が全国の
「教育親子モニター」を対象に実施したアンケートから、そんな実態が浮かんだ。また、親子
の78%が自分たちの学校の担任や校長におおむね満足しているものの、保護者の77%
は、最近の教師は「自分たちのころの教師と違う」と感じていることも分かった。
(2003.03.03)
アンケートは各都道府県ごとに小学一年、中学一年、同三年、高校一年の子どもがいる4家
庭を選定した「親子モニター」計188組を対象に行い、180組から回答を得た。今回は、子ど
もたちの学校の教師に対する満足度や理想の教師像、学校5日制や学力問題などについて
尋ねた。
それによると、保護者側が考える「教師にとって重要なもの」(複数回答可)は、「教育への熱
意、やる気」が75%でトップ。これに「子どもへの愛情」(59%)が続いた。これに対し、子ども
の側は「授業の分かりやすさ」(80%)が1位、「親しみやすさ」(64%)が2位で、親子で理想
とする教師像にくっきりと差が出た。
わいせつ事件での逮捕や指導力不足など、教師の「質」が問題になる中、子どもの側があま
り重要視していない「倫理観」や「威厳」を求める保護者も少なくなかった。
一方、子どもが通う学校の担任や校長については、親子の24%が「大変満足」、54%が「ま
ずまず満足」と回答、好意的な意見が大半を占めた。「大変満足」は小学生の親子で最も割
合が高く、中学、高校と進むにつれて減少する傾向が見られた。
これに対し、「あまり満足していない」、「大変不満だ」と回答した親子は、「担任は生徒一人一
人への対応が不平等」(秋田・高一)、「校長は子どもや親を管理することがリーダーシップだ
と思い込んでいる」(大阪・中三の親)などを理由に挙げた。校長については、「会ったことがな
い」(滋賀・高一の親)などと存在感の薄さを指摘する声も少なくなかった。
「教師にとって重要なもの」ベスト10(複数回答可) | 子ども | % | 保護者 | % | 〈1〉 | 授業の分かりやすさ | 80 | 教育への熱意、やる気 | 75 |
〈2〉 | 親しみやすさ | 64 | 子どもへの愛情 | 59 |
〈3〉 | 子どもの立場で考える姿勢 | 63 | 授業の分かりやすさ | 56 |
〈4〉 | わけ隔てない公平性 | 44 | 子どもの立場で考える姿勢 | 45 |
〈5〉 | 子どもへの愛情 | 38 | わけ隔てない公平性 | 33 |
〈6〉 | 教育への熱意、やる気 | 36 | クラスをまとめる指導力 | 32 |
〈7〉 | クラスをまとめる指導力 | 29 | 幅広い教養 | 24 |
〈8〉 | 幅広い教養 | 12 | 倫理観 | 22 |
〈9〉 | 経験 | 9 | 親しみやすさ | 20 |
〈10〉 | 若さ | 6 | 教師としての威厳 | 13 |
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