2016年6月8日、「思い切ってメールを書いてます。」という書き出しで僕はごりさん(岩瀬直樹さん)にメールを書いた。学校をつくろうと思っているということを伝え、「このプロジェクトに岩瀬さんの力を思いっ切り借りたいです。」とラブコールを送った。
2016年6月22日17時15分東京駅丸の内北口待ち合わせ。久しぶりの再会だった。それ以前にすごく深い関係だったかというと、そうではない。「知り合い」という言葉が適切だろう。
近くでコーヒーを飲みながら僕の思いを伝えた。
メールでラブコールを送っていたのにも関わらず、ごりさんは意見交換程度に思っていたらしく、「一緒にやってほしい」という僕の言葉に驚いていた。そのまま近くの飲み屋で終電までビールを飲みながら盛り上がった。
学校づくりはこんなふうにしてスタートしたのだった。
それから僕らは何通ものメールをやりとりし、「教育の力」の著者である苫野一徳さんにラブコールを送った。3人で初めて顔を合わせたのは2016年8月26日。
実は僕らは当初は「公設民営」の学校をつくろうとしていた。しかし、法律の壁があり断念。2016年8月31日に私立で進めることに決めた。
2016年9月9日、大宮駅前のコワーキングスペースで朝から夕方までごりさんと集中ミーティング。最初に互いに1時間くらいずつたっぷり自己紹介をした。
それから「どういう学校にする?」「どんなことを大切にする?」というやりとりをスタートした。僕らはコンセプトを先に決めなかった。まず、2人が思い描いている学校の姿、子どもの姿、大人の姿を「情景」として描いていった。交換日記のように2人で言葉を交わしていった。この情景が少しずつ色鮮やかになっていき、僕らの「学校」の姿が形づくられていったのだった。
この「軽井沢風越学園の情景」を、今日から少しずつ公開していきます。
http://kazakoshi.jp/scene