GW、混雑するであろう軽井沢を脱出し、本城家の男チーム4人は、北海道の実家へ帰省。
東京に住んでいた頃は、羽田空港も近かったけど、今では羽田に行くまでも旅行。
長い移動の疲れも感じながら、「もう少しでお家」というほっとした感も味わっていた、
帰りの東京駅、新幹線待合室での出来事。
椅子の上で胡坐をかき、一心不乱にケータイを両手でいじっている若い女性。
その前に来ては走り去る小学校3、4年生の男の子。
その女性は男の子が前に来るたびに「あっち行け」と画面から目を離さずにつぶやく。
男の子は、待合室の中やその外をうろうろ。
しばらくしてその女性の横に、男性が座る。
何やら会話。
そしてまたその男の子がやってきた。
「あのね、ぼくのこと思いっきりぶつんだよ!」と、2人を指差し、大きな声で男の子。
「何言ってんの、私じゃないでしょ、この人でしょ。」と女性。
「何人のせいにしてんだよ、お前だろ。」と男性。
男の子はまた走り去り、また2人のところへ。そして、少し大きな声、まぁ、奇声と言えなくもない声をあげる。
「うるせぇ!騒ぐんだったら、どっか行け!」と男性が男の子より大きな声で叫ぶ。
静かに男の子はどこかへ消えた。
黙ってその様子をじーっと見ていた僕。
たぶん、家族なのだと思う。
虐待なのかどうかはわからない。
それが日常的に繰り返されているかはわからないけど、でも、きっと本当に男の子は思いっきりぶたれているんだろう。
GWが終わって一週間以上経つけれど、あの光景はまだ鮮明に覚えていて、あの時、僕はどうすべきだったのかと時々思ったりする。
誕生日です。
18時少し過ぎ、ケータイに母からメールが届く。
「丁度今頃の時間にうまれました」
そうか、僕は夕方に生まれたんだ。
もちろん何度か自分が生まれた時間を意識したことがあったけど、
母からそう言われると、ちょっと意味が違って感じる。
北海道、釧路ではこの季節はちょうど新緑、若葉の頃。
朝焼けでも、昼間の太陽でもなく、沈みゆく夕陽の頃。
もしかしたら月もで始めていたのかもしれない。
そういう新緑の夕方に、僕はこの世に生まれたのだなぁ。
ありがとう。
それにしても、↓カイノスケにそっくりだ...。
誕生日当日は子どもが寝てしまってからの帰宅だったので、今日、家族にお祝いをしてもらいました。
ケーキはアヤコのお手製で。
食事も終え、さて、誕生日ケーキをみんなで食べようとなった時、
みんなの目を盗んで、カイノスケがケーキのクリームを指で舐めていたことが発覚。
「ずるいー!」
「カイノスケはケーキなしだからね。」
「ケーキは5つに切ろう!」
と、大騒ぎ。
「まだ小さいから」という配慮は微塵もありません。
兄弟姉妹が多いとつまみぐいは決して許されるものではなく、重罪です。
ケーキの前の手巻き寿司でも、マグロの数が多いだの少ないだので、大騒ぎだったしね...。
モユが小さめのノートと向き合っている。
表紙には「はいくノート」と書いてある。
どうやら学級文庫の「2年2組はいく先生 松井ばしょうくん 」を読んだ影響らしい。
ノートを見せてもらうとカワイイ俳句が並んでいる。
・春風に きもちよさそな くもがとぶ
・今日はママ おなべかた手に ちらしずし
・ぴょんぴょんと かえるがはねる たんぼみち
・春のにわ むらさきつつじ ふくよかな
・ブランコを こいでいてたら とりのこえ
・しずかなよ こなし花びら おちてゆく (こなし=小梨、酢実)
・ゲロゲロと いとさわがしい 春のにわ
僕が声を出して読んでいると、それを聞いていたコタロウ
「えー、モユ、ダジャレつくってんの?」
そして重ねるようにカンタ
「モユ、ダジャレつくってるんだー。」
んー、五七五のリズムがダジャレのように聞こえたらしい...。
モユもがっくり。
モユが学校の図書館から借りてきた今日返却予定の本を、どうしても読み終わりたくて、5時に起きて読んでいるコタロウ。
学校での視力検査で、近視の疑いありということで、眼科で検査してもらったところ、モユとコタロウはしっかり近視。
それ依頼、本を読む姿勢には気を使うコタロウ。
こういうところ、すごいです。
それに比べてまったく気にしないモユはどうしたもんだか...。
12月で3歳になるカイノスケ。
すごいなーと思うのは、小さなことでも、感謝の気持ちをしっかり伝えることができること。
そして時々、「ありがっとさーん」と節をつけて言うのが、とてもごきげんに聞こえて、いい感じなのだ。
今日は軽井沢ではなく、東京のど真ん中で泊まってます。
とても静かです。
きっと外は大盛り上がりなんだけど、この部屋はとても静か。
厚い壁やガラスに囲われているからでしょう。
最近の軽井沢の夜、というか、我が家の夜はにぎやかです。
とにかくカエルの合唱がすごい。いったい、何匹いるんだ...。
それに混じって、時々、キツツキが木を叩いているような音や、なにやらわからない甲高い音。
雨の音も打楽器のように響く。
そうした音を耳に感じながら眠りにつくのは心地よい。
都会の夜がにぎやかで、田舎の夜はしずかなんて、嘘。