GW、混雑するであろう軽井沢を脱出し、本城家の男チーム4人は、北海道の実家へ帰省。
東京に住んでいた頃は、羽田空港も近かったけど、今では羽田に行くまでも旅行。
長い移動の疲れも感じながら、「もう少しでお家」というほっとした感も味わっていた、
帰りの東京駅、新幹線待合室での出来事。
椅子の上で胡坐をかき、一心不乱にケータイを両手でいじっている若い女性。
その前に来ては走り去る小学校3、4年生の男の子。
その女性は男の子が前に来るたびに「あっち行け」と画面から目を離さずにつぶやく。
男の子は、待合室の中やその外をうろうろ。
しばらくしてその女性の横に、男性が座る。
何やら会話。
そしてまたその男の子がやってきた。
「あのね、ぼくのこと思いっきりぶつんだよ!」と、2人を指差し、大きな声で男の子。
「何言ってんの、私じゃないでしょ、この人でしょ。」と女性。
「何人のせいにしてんだよ、お前だろ。」と男性。
男の子はまた走り去り、また2人のところへ。そして、少し大きな声、まぁ、奇声と言えなくもない声をあげる。
「うるせぇ!騒ぐんだったら、どっか行け!」と男性が男の子より大きな声で叫ぶ。
静かに男の子はどこかへ消えた。
黙ってその様子をじーっと見ていた僕。
たぶん、家族なのだと思う。
虐待なのかどうかはわからない。
それが日常的に繰り返されているかはわからないけど、でも、きっと本当に男の子は思いっきりぶたれているんだろう。
GWが終わって一週間以上経つけれど、あの光景はまだ鮮明に覚えていて、あの時、僕はどうすべきだったのかと時々思ったりする。