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2008年9月 1日

コタロウの横で太鼓の音を聴きながら

他の3人はぐっすり眠っているが、どうやらなかなか寝付けないコタロウ。
9時過ぎに僕の部屋へやってきて、「一緒にトイレ行って…。」

寝かせ付けをアヤと交代。


寝付くまで窓を開けているので外の音がけっこう耳に入ってくる。

その中でも一番響くのは太鼓の音。
おそらく駒沢公園で時々練習しているアフリカンドラムの音だろう。
ボンゴなのかな、あれは?
やかましいと思えばやかましいのだが、心地よく聴こえる。

駒沢公園からマンションまでは数百メートルは離れている。
それなのにけっこう音が響く。
確かに、これなら絵本「アフリカのたいこ」(瀬田貞二 作)のように、遠くに離れている人とコミュニケーションができる。


「ほら、コタロウ、太鼓の音が聞こえるね。よく聞きながら目をつぶってごらん。」
「うん。」


そのうち5分もたたずにコタロウは眠ってしまった。


コタロウは鼓太郎だ、太鼓なのだ

コタロウの寝顔を見ながら太鼓の音を聴いていると、
あらためて彼の名前の意味を思い返し、
「この子には今一番、どんな時間が必要なんだろう。」と考えてしまった。


太鼓の練習している彼も、まさか遠くのマンションでその音を聴きながら、
こんなことを考えている人がいるとも思ってないだろうな。

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