「これから人間はどのように進化するの?」
ちょうど子ども達が風呂から上がったタイミングで帰宅。
寝室でワイワイ騒ぎながらパジャマを着ている時に、突然モユの質問。
「ねぇねぇ、これから人間はどのように進化するの?」
すごい質問です。物心がつくとこういう疑問の持ち方はできない。
僕がたじろいでいる間にアヤ、
「それはさ、モユたちがどう進化したいのか次第だよ。」
これもまたすばらしい受け答え。
僕も関心している場合じゃなのでやりとりをする。
「モユはどういうふうに進化すると思う?」
「んー…。」
「例えばさ、人間はもっと大きくなったほうがいいか、小さいほうがいいか、そのままがいいかとか。」
「んー…。」
「宇宙に行ったりしたい?」
「んー…。」
イマイチな問いかけでした。
「なんでそんなことを思ったの?」
「エンドウヒデキさんの本を読んで、そう思った。」
「エンドウヒデキさん?それ誰?」
「ほら、パンダとかアザラシとかゾウの本を書いた人だよ。」
「おー、その人か!」
よくぞ名前を覚えているもんだ。
遠藤秀紀さんは、以前ここでも紹介した「パンダの手には、かくされたひみつがあった!」という絵本の監修者。現在は、東京大学総合研究博物館の教授。
「じゃあさ、遠藤さんにお手紙書いてみようか?これから人間はどのように進化すると思うか質問してみよう。」
「えー、だって届けるの大変だもん。」
「モユが書けば、お父さんが絶対に遠藤さんに届けてあげるよ。」
「わかった、じゃあ、書いてみる。」
ということで、遠藤さんに手紙を書いて、なんとか会ってもらおうと思います。
こういうきっかけは大事にしてあげたい。
この遠藤さんが監修した動物ふしぎ発見というシリーズ、もう2冊出版されていて我が家にもある。(3冊とも頂きものです、ありがとうございます。)
リビングのテーブルの上に置き去りになっていたのは、この本。
すごい目玉をもったアザラシがいる!
この最後のページにこのような一節がある。
遠藤さんの考えを聞くと、進化のふしぎをとても感じる。 そしてわたしたちヒトは、この先、どのようにかわるのだろう。 答えは一つではないというから、いろいろそうぞうされるが、 きみは、どんなすがたを思いうかべるだろうか?
どうやらこの部分が彼女の好奇心を刺激したらしい。
さて、遠藤さんにはいつ会えるだろうか。
遠藤さんのもう1冊の本。
ゾウの長い鼻には、おどろきのわけがある!