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2004年2月10日

校長先生

香川県の公立中学校を訪問。

少し前までかなり荒れていたらしい。
授業中でも多くの生徒が、廊下を徘徊。
3年前は窓ガラスが100枚近くが割れていた。

この学校ではある大胆な改革を実行中。
家庭、地域を巻き込んで、生徒の学習意欲と学力を高めている。
改革スタートから10ヶ月。着実にその成果が出始めている。

徘徊する生徒が激減。窓ガラスも割れることが少なくなってきている。

ここの校長先生は本当にすごい。
とにかく、やることが徹底している。

全校を毎日一人で日中掃除をしている。
学校の汚れ具合で、生徒の落ち着き具合がわかるそうだ。

来客があれば、玄関にその来客の名前を書いておく。
まるで旅館のようだ。

数値で学校の様子を徹底的に把握する。
遅刻率、出席率、窓ガラスの割れた枚数、紛失物の数、ゴミの量、ヘルメット着用率、怪我の件数、生活保護家庭の数…。
50くらいの観点から数値を算出し、その推移がわかるようになっている。

そしてその数値の推移を、保護者や生徒にもオープンにしている。


校長先生が赴任してから2年が経つ。

一つの学校で改革を実行して、浸透させ、そしてもうワンステップ上に持っていくには、
6年は必要だろう。

あと何年、この校長先生はこの学校にいれるんだろうか。

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