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2010年8月26日

おとなになって、一人になったら、どうしたらいいの?

朝、鳥井原のローソンまで小学生二人を送っている車中にて。

コタロウがおもむろに質問。

「ねぇ、6年生になって、ちゅうがっこうに行って、それでおとなになって、一人になったら、どうしたらいいの?」
「心配なの?」
「だって、困るじゃん。」
「そうだなぁ、一人だったら困るなぁ。そうだねぇ、どうしたらいいかねぇ。コタはおとなになったらどうしたいの?」
「おうちたてて、およめさんと結婚したい!」
「そうかぁ。そのためには、どうしたらいいんだろうね。」
「おかねいっぱいあったほうがいいね。」
「んー、お金なんかより大切で、必要なことあると思うけど、おとうさんは。」
「なにそれ。」
「信頼」
「シンライ?」
「なんて言ったらいいかなぁ。この人は大丈夫って思ってもらうことかなぁ。それでわかる?」
「んー。」
「コタロウが、学校にいつも遅刻したり、忘れ物したり、友達や弟にいじわるしたり、わがままいつも言ってたら、『コタロウ君、大丈夫かなぁ?』って思われるじゃん。そして、だんだん友達がいなくなって、一人ぼっちになっていくんだよ。それって、さびしいしイヤだよね。」
「イヤだ。」
「だから、友達や仲間がいっぱいいるってことが、信頼ってことかな。」
「むずかしい。」
「そう、むずかしいんだよ。時間もかかるしね。」


信頼。
この言葉で僕が頭に浮かべるのは、井坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」。
「人間の最大の武器は、習慣と信頼なんだ。」

好きな言葉の一つです。

s-golden.jpg


それにしてもコタロウは、「一人になる」ということについて不安を感じているんだなぁと思わせることが時々ある。
「大人になって、一人になったら」と言っているのは、大人になるとお父さんやお母さんとは一緒にいられないということを彼は理解しているのだろう。
それは「僕はもっと一緒にいたいんだ」っていう気持ちの裏返しか。

「一緒にいたい」というのが、彼の中ではまだまだ満たされていないということだろうか。

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