桑の実が、黒に近い濃い紫色に色づいている。
子ども達はそれを見つけては、自分の手の届かないところの実を大人にせがんでとってもらったり、
「おいしいよ」と、大人がその実を子どもにそっと渡している光景なんかをよく見かける。
そんな季節。
屋外においてあるテーブルを運ぼうとしたら、天板に紫色の物体が。
どうやら鳥のふん。
鳥のふんというと、なんとなく白っぽいイメージがあったのに、なぜか紫色。
活動を終え、帰ろうと思って車のドアをあけようとしたら、ドアノブにも紫色の鳥のふん。
そうか。
当たり前のことだけど、この実が美味しいと知っているのは、人間だけではない。
野鳥も、桑の実が大好きなのだろう。
むらさきいろのふんから、つながりを感じることができるのは、なんとなくいい。
ツキノワグマのふんも、この季節、むらさきいろになるんだろうか...。