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2009年4月 8日

モユの冒険。関西人は日本人ではないらしい。

東山田中学校の離任式に出て、さて、東京に向かうかと思っていた頃に、携帯電話が鳴る。
表示されるのは、0267-XX-XXXX。軽井沢の市外局番。


「社会体育館横のガソリンスタンドなんですけど、もゆちゃん、迷子になって預かっています。」


登校2日目にして、迷子です。

アヤに連絡を取る、が、つながらない。

ガソリンスタンドに連絡を入れ、本人に代わってもらい、状況を伝え、必ず迎えに行くから待っているように伝える。
泣いている様子はないが、やっぱり声は少し落ち込んでいる。

もう一度アヤに連絡を取ると、今度はつながった。

「あー、そんなところまで行っちゃってたんだ。なんか、○■△×●で☆□*@...」、彼女の声も焦っている。
「そういうことは後でいいから、まずは迎えに行ってあげてください。」

この1週間は先生が引率して、方面別にグループで下校している。
ところが今日は、「通知されていた時間よりも早く、しかも通知されていた場所とは違うところで解散」したので、迎えに出たアヤとも会えなかったらしい。
慣れない街のよくわからないところで解散したので、そのまま友達と一緒に歩いていったら、なんだか「これは、やばい」と思ったらしい。

歩いていたご婦人に声をかけられ、ガソリンスタンドに案内してもらったらしい。

そんなわけで、登校2日目からいい冒険をしました。

やっぱり、こうでなくっちゃ。
すべてが順調だとつまらない。



さて、ガソリンスタンドの方にお礼を言いに一緒に行く道すがら。

「そのガソリンスタンドまで連れて行ってくれた人は、どんな人だったの?」
「あのね、観光で来ている人なんだって。だから、もう今日は会えないの。」
「そうなんだ。どんな人?」
「日本人じゃなかった。関西人なんだって。」
「あの、関西人も日本人だよ。お母さんやおばあちゃんも関西人だけど。」
「いや、その人は関西人で日本人じゃないんだって。」
「ふーん、そうなんだ。」

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