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2009年4月 4日

コタロウ、あふれでる。


夕食後、しりとりをしたり、絵を描いたり、本を読んだり、それぞれが気ままに過ごしていた。

コタロウは、「学研のパーフェクトあいうえお」で遊んでいた。
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「パーフェクトあいうえお」は、コタロウ5歳の誕生日プレゼント。
この購入は、迷いに迷った。

我が家は、「電源・電池のあるおもちゃは買わない」というのがポリシー。
初めてそのポリシーを曲げたのが、「パーフェクトあいうえお」。

朝起きてから、夜寝るまで、とにかく本を手にして、ページをめくって楽しんでいるコタロウ。
でも、どうしてもなかなか文字の習得が進まない。
正直、僕も焦りがあり、んー、ここはこういうものに頼るしかないかなと思って、
電池があり、電子音があるものを買ってしまった。

別に、これがすごく優れているわけではない。ただ単に「キャラクターものじゃない」というだけで選んだ。
かなり消極的な買い物だし、若干、逃げかなぁといううしろめたさもあった。

でも、コタロウはこれが大のお気に入りで、毎日なんらかの形で触っている。
この「パーフェクトあいうえお」は、「コタロウのもの」というのがモユやカンタははっきりと理解していて、絶対に触れない。
唯一例外なのは、カイノスケ。
手を出すとコタロウは、「ダメ!」と駆け寄り、彼の手の届かない高さに置く。




さて、そして今日。

コタロウは、なぜか急に、この「パーフェクトあいうえお」を横に置きながら、一気に平仮名を書き出した。
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すごい勢いで、もう次から次へと。

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本人も大興奮だったけど、僕もかなり興奮してしまった。
いやー、すごかった。



ひとしきり書き終えて、二人でお風呂へ。

「コタロウ、どうして字を書けるようになったのかなぁ?」
「あのね、それは練習したからだよ。」
「そうだよね、コタロウは練習してたもんね。」

そして、その後、コタロウは大声で言いました。

「あきらめなければぜったいできる こばやしゆうこ!」

感涙...。




一滴、また一滴と水がコップに滴り落ちる。
そして、ある瞬間に、コップから水があふれ出る。

コタロウの身体から文字があふれでる。

まさにそんな瞬間でした。




こういう瞬間を大人が待てるかどうか。
そのことの大切さを、あらためて実感。


文字が読めるようになり、書けるようになると、
きっとこの「パーフェクトあいうえお」ともおさらばでしょう。
その日もそんなに遠くない。




ゆうちゃん。
コタロウの中に、ゆうちゃんの言葉がどしんと居ます。

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