夕食時、モユとの会話。
「モユはさ、ナイチンゲールみたいになりたいの?」
「んん。」
「じゃあ、キュリー夫人?」
「んん。」
「津田梅子さん?」
「んん。」
「じゃあ、誰?」
「モユちゃんはね、誰にもなりたくないの。モユちゃん。」
「へー。お父さんみたいなこと言ってるね。じゃあ、何になりたいの?」
「モユちゃんは、科学者になりたいの。」
「おー!他には?」
「自分がしたことを、本に書く人になりたいの。」
「なるほど。どんな科学者とか本に書く人になりたいの。」
「平和な国にしたいの。」
「ほー。平和な国と平和な世界じゃ、意味合いが違うのはわかる?」
「わからない。」
「国と世界の違いは?」
「んー。」
「じゃぁ、どうやって平和にするの?」
「んー、それもわからない。」
「それは、じゃあ、考えないとね。」
「うん、わかった。」
ふと思ったけど、平和な国が1つでも存在するということは、世界全体が平和ってことなのかもしれない。
家庭内仕事の学校みたいな会話でした。