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2007年5月 7日

イチ、ニー、サン

お風呂にて。
モユとの会話。

「ねぇ、なんで数字は、イチ、ニー、サンって読むの?」

「え?それはどういう意味?」

「だから、なんでイチ、ニー、サンって数字は言うの?」

「んー、それはすごくいい質問なんだけど、すごく難しい質問だね。今、わからないから調べておくね。それで、なんでそんなことを考え付いたの?」

「モユはね、いっぱいわからないことがあるから、わかるようになりたいんだ。」

「おー、それはすごく大切なことだ。そういう”わかるようになりたい”っていう気持ちを、コーキシン、って言うんだよ。好奇心が、成長につながるんだ。成長の意味はもうわかるよね?」

「ひとつひとつ大きくなるってことでしょ。」

「そう、そのためには好奇心が大事なんだよ。」

「わかった。だからちゃんと教えてね。」

おそらく最近のお気に入りの絵本が、安野光雅さんの「はじめてであうすうがくの絵本」だから、こんな質問をしてきたんだろうか。

この好奇心というやつをふくらませ続ける方法が、いまいち具体的にまだわかってないのです。
それがつかめれば…。


さて、数字の読み方、何をどうやって調べようか…。
このあいだ、子ども用の国語辞書を買ったんだけど、それにも出てないだろうなあ。

コメント (6)

モモリング:

さすがな質問だね。
「子どもだまし」にしないためには、やはり音声学を
説明する必要があるのだろうね。
本来意味を持たないはずである「音」を
一定のルールに基づいて紡ぐと意味が発生する、
という前提のもとになっているのがコミュニケーションだ、
なんて、書きながらこんな抽象的な説明は
もゆちゃん納得しないんだろうなと苦しくなりつつ。

でも、色々な言語が存在する理由、っていうのにも
つなげていけるし、いいのでは?

「数字ってのは、英語という言葉においてはね、
イチ、ニー、サン、じゃなくて、ワン、ツー、スリー。
同じように、シンハラ語という言葉においては
エカ、デカ、トゥナ、って言うんだ。
日本語を話す人が、「1」を指すのに、イチ、って言う。
でも英語ではワン。シンハラ語ではエカ。
色々な音をつなげて、人は考えや気持ちを伝えるんだよ。
その音のつなぎ方は「言語」ごとに異なるんだよ。」

んー・・・苦しいか。

そもそももゆちゃんは、なぜ「一」は「イチ」という音から
成るのかという実存的な質問をしてたりしてね。

どう説明するに至ったのか、彼女の反応がどうだったか、
また結果を聞かせてもらえるの楽しみにしています。

Rie KAWANO:

感動しました・・・確かに、なんで「いち」という発音が付けられたのかと考えるだけでワクワクします.

ちなみに、いろいろ調べていたら下記のようなページを発見しまして、モユちゃんの答えには合致しませんが面白い話だなぁと目から鱗でした.
http://homepage3.nifty.com/onosoroban/mame1-1.htm
鍵は、呼び名が先にあってから輸入された漢字に付けられたのか、漢字があって名前が決まったのか・・・になりそうですね.

ちなみにアラビア語はうろ覚えですが、やっぱり最初はそのアラビア数字自体の折れ数=数字になっていて(例えば3は アラビア数字で頂点?が3つ有ります)、読みはその数字文字に近い形のアラビア文字(アラビア数字の3はアラビア文字のsの字に似ている)の発音(日本でいう「さん」の読みは「サラーサ」)から来ていたはず...


好奇心を膨らませ続ける方法・・・好奇心が人間の自然欲求で そもそも持っているものだとすれば、それで得られるポジティブな感情と、「諦める」とか「めげる」とか「どうでもよくなる」とか ネガティブな感覚をどうしているのか、という後発的な感情の学習効果が左右しているような気がしてます.

chihirou:

すげー。シニフィアンとシニフィエ、みたいな記号論的な説明を子どもにわかるように説明するのは難しいね~。
しかも、モユちゃんの疑問のキモは、なぜ日本人が「1」という概念(シニフィエ)に、「イチ」という音声(シニフィアン)を選択したか、という点にあるわけだから。たしかに、不思議だよねぇ。
がんばれ、父さん!(笑)
どう回答したかも是非日記に書いてください。;)

しんのすけ:

「イチ、ニー、サン」だったり、
「ヒトツ、フタツ、ミッツ」だったり、
「ヒー、フー、ミー」だったり。

日本では、「1」より「一」が先だったのかな?
棒を縦にする文化と、横にする文化。

みなさんのコメントを参考に、悩んでみます。

「そういうふうにする決まりなんだよ。」の一言で片付けることはしませんので、ご安心を。


ゆりこ:

今後は、なんで1+1=2なの?

って、質問されそうですね。

必ずしも1+1は2ではなく、1+1=10になることもあって、「そう決めた世界だから」2になるんだよ、と、モユちゃんに伝えてください~!


ふぁんき:

ご無沙汰です。元気にしてる?
こういう疑問ってすぐ調べるクセがあるんで自分なりに調べてしまいました。
「読み方」を説明するなら「一、二、三」は中国とか韓国でも使ってるし、中国語で、「一」は「yi」、「三」はそのまま「san」だからね。その辺に語源はありそう。という辿り方もあるけど、今、日本で使われてる数字はアラビア数字だから、それがいつぐらいに確立されて、どう広がったか?日本がいつから10進法になったか?とか、、、広がるよね。大人こそ楽しく学べそう。
答え方にそのものにも正解がないからこういう疑問って面白いよね。
ただ、答えが難しすぎたり、ある程度は納得できないと子供は(自分なりの次のステップに行けなくて)混乱するかもね。自分の親父がいつもこういうのは、説明が難しかったんだよね。

だから余計に自分は好奇心が旺盛になったのかもしれないんだけど(笑)

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