あるプロスポーツチームのオーナーから、彼が読み終わった本をもらった。
「マネー・ボール」
うれしい。
貧乏球団アスレチックスの話だ。だいぶん前から買おうと思っていたのに、
なぜだか手にしていない本だったのでありがたく頂戴した。
彼とは短い時間ではあったが、濃い時間を過ごせた。
僕の仕事の話、彼のチームの話、人をどうやって育成するかなどなど。
いつも刺激と勇気をくれる。
そして「集中力」の話をした。
「集中しろ!って声かける人もいるけど、あれはダメだね。
集中しろ!って言われて集中すると、体はなおさら堅くなって次の動きが遅くなる。」
わかる。
集中力が足りない、集中しなさいと言われることが多かった。
今でも自分自身に「集中集中」なんてつぶやいたりすることもある。
ただ、集中している状態って、実際はどういう状態なんだろうか?
心拍数、呼吸数、体温、脳波などなど、体はどういう状態の時に「集中している」と言えるんだろうか。
集中していれば、いい結果が出るのか?いい行動が起こせるんだろうか?
マラソン選手が 42.195km ずっと集中なんてしてるとは思えない。
棋士が将棋盤に向かって、勝負がつくまで集中しているなんてことはない。
100メートルの選手は、いつ集中するんだろう。
何に集中しているのか。
何のために集中するのか。
そしてその「集中力」っていったいどういう力?