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2003年1月 4日

「沢木耕太郎ノンフィクションI 激しく倒れよ」 沢木耕太郎

僕は、ボクサーとしての輪島功一さんは知らない。
へらへら笑ったタレントとしての輪島功一さんしか知らない。でも、なんとなく闘っている姿を見たくなった。

「沢木耕太郎ノンフィクションI 激しく倒れよ」(p317) 沢木耕太郎 文藝春秋

この男は何と勇気のある男だ。私は腹の底からそう思った。この男には間違いなく「コホーネス」がある。コホーネスとは、ヘミングウェイが愛用したスペイン語で、男性器を意味するという。転じて肝っ玉あるいは勇気を意味するようになったともいう。だが、コホーネスのある男とは、ヘミングウェイのように自分の限界を守り、常に成功しつづける男のことではないだろう。コホーネスのある男とは、失敗しても、失敗しても、完膚なきまで打ちのめされてもなお闘いつづける男のはずだ。

輪島はコホーネスのある男だった。肝っ玉のある男だった…。

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