« 2011年8月 | メイン | 2011年10月 »

2011年9月

2011年9月 3日

カンタの大切、かぞく、じぶん、たべもの、いえ。

酔っぱらったお父さんを目の前に、お風呂の中で。

「カンタの大切なものってなに?」

何の迷いもなく答えるカンタ。
「かぞく、じぶん、たべもの、いえ」

涙でてきそうですなー。

湘南倶楽部のキッチンから

614XuM3nolL._SS400_.jpg
「湘南倶楽部のキッチンから」

料理好きな男に育ちました。
今の僕の料理スタイルは3つの出会いがベースとなっています。

一つ目は、母親。
小学校4年生か5年生の年末のこと。急に右手が思うように動かなくなった母親に代わって、母に言われるがままに小魚を捌いたのが、僕の記憶の中の料理のスタートです。

ひとつ飛ばして三つ目は、ダッチオーブン。これを知ったのは、クックアンドダインの山口さんとの出会いから。
いわゆるBBQ、炭火焼から脱却して、野外で料理することの喜びと楽しさを味わったのは、山口さんとダッチオーブンのおかげです。

そして、二つ目の出会いが、湘南倶楽部との出会い。
大学院1年生の春、なぜだか僕とヤマケンが料理好きだということを知ったしのちゃんが、バイトに誘ってくれがのが、鎌倉にある「湘南倶楽部」というお店。

僕らがバイトに入った時には、おじさん(かずきさん)しかお店にいなくて、うまいコーヒーを飲ませるお店という感じ。
僕らもワイシャツに蝶ネクタイを締め、チノパンでお店に立っていました。
ネルドリップコーヒーの点て方を教えてくれたのは、ここのおじさん、かずきさんです。
チキンカレーとハヤシライスの仕込みのために、延々と玉ねぎを刻んだり、小麦粉を炒ったりとしていました。1960年代のアメリカンポップスが延々と流れるお店。それらを楽しみに来ているお客さん。それが僕はとても好きでした。

そして、数か月後、かずきさんの奥さんである憲子さんがお店にやってきました(帰ってきました)。

どちらかというとしっとりしていたお店に、太陽がやってきた!というのが当時の印象。
どうやら憲子さんは、サンフランシスコの「Chez Panisse」という有名店で修行をしていたので、長いことお店を不在にしていたらしいのだけど、そんなことしらない僕は、「ありゃ、おじさんのお店が憲子さんのお店になるんだ」というのが、正直なところ。
けっこう僕は、かずきさんのそんなに繁盛しないだろうなぁという感じのお店も好きだったんです。

憲子さんが帰ってきてから、お店も改装。色としては黒から白へ。コーヒーとハヤシライスとカレーのお店から、うまい野菜の料理を出すお店へと変身しました。
本当にうまい料理、というかご飯でした。

おじさんのお店も好きだったけど、憲子さんの「たのしもー!」という雰囲気は僕にとってはとても新鮮で、ぐいぐいそれにひきこまれていきました。

大学院を卒業し、新しい事業をスタートしながらも、休みの度に鎌倉に行き、お店の手伝いをしていました。店が終わった後に、スタッフでご飯を食べに行ったり、バカ話で盛り上がったり...。ここでの思い出は本当にかけがえのないものです。

ふりかえると、湘南倶楽部でのいろいろな出来事は、僕にとって胸の奥にある思い出がいっぱいです。

そんな「湘南倶楽部」のレシピ本。

さっき注文したところだけど、届くのが本当に楽しみ。

shinnosuke01 (67).jpg
(憲子さん、僕、りーやん)

2011年9月19日

荒砥保育所にて

IMG_0381.jpg

いろいろありがとうございました。
いい出会い、いい仕事がいっぱいありました。

では、また。

アーカイブ